中野一枝さんの「マガジンラック」。
今回の曲げ加工では、昨年度以前のものに比較して曲げ材の強度が高まっていることから、
雑誌など適度な重量のかかるものでも保持可能であることからこのアイデアを採用しました。
両側の板のあいだに、スリット加工を施した桟を渡し、
そのスリットに曲げ材の端を差し込むようにして固定しています。
両側の板と桟は、ほぞ加工で組み上げてボンドで接合、曲げ材の端にもボンドを塗って
スリットに差し込み接着してあります。(下から見ると以下のように見えます)
背面の板は両側の板へ木ネジとボンドで固定し、しっかりとした箱構造にしました。
横面外側の板材に現れた虎斑(とらふ)模様がきれいです。
実際に雑誌を置いてみると、段違いに並ぶ曲げ材の局面のあいだを縫って表紙が見え隠れし、
美しくし上がっているのが判ります。