西條美紗さんの「照明器具」。曲材を周囲に配置した照明器具です。

点灯するとこんな感じになります。

アイデアの基となったデザインスケッチはこちらを御覧ください。

光源は口金17mmのクリプトン球です。小さい割に明るい光が得られます。
しかし、曲材の間から直接漏れる光がそのままでは眩しいという事になり、和紙やトレーシングペーパーなど
素材を色々と考えた末にアクリルの棒を配置する事にしました。

アクリル棒材の光線の透過具合が、予想以上に心地よく、点灯した時に具合良く光が広がる作品となりました。

 

曲材には3mm厚のカツラの繊維方向材を、上下の板はナラ材、丸棒はラミン材をそれぞれ使用しています。

曲げ加工は、スチームボックスを使用した湿・熱軟化処理によっています。
上下の板の端に丸鋸でスリットを入れ、曲材を噛ませる方法で固定してあります。

電球交換に蓋は必需。
本体上部の蓋受けの為の円穴は、僅かにずらした径の自由錐を板の両側から使用して作りました。

蓋にも段差をもうけ、反射光を楽しめる様にデザインしてあります。

 

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