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木瀬可奈子さんの「小物入れ」。
ベージュの塗装を施して、可愛らしい作品に仕上げました。
上部の蓋と下部の引き出しを開けてみましょう。
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アイデアの基となった木瀬さんのデザインスケッチはこちらを御覧ください。
蓋の内側に鏡のついた小型ドレッサーとしてアイデアを出しました。
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曲材は、5mm厚のRT方向(繊維に対し横方向)のカツラ材を使用し、圧力釜で煮沸する方法で曲げています。
前もって、この作品の主構造の円筒形と同じ径のジグをベニヤを重ねて作っておき、これに煮沸して柔らかくなった材を巻き付けて乾燥させました。
引き出しのある下段の内側に小さな角材が柱として4本隠されています。その4本が中段にある円盤状の厚い板を支えています。
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引き出しも同じラインで曲げた材を使っています。取っ手の部分は裏から木ネジで留めています
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一方、上段の蓋受けの部分は、側面の曲材によってのみ支えられています。上下の部品に接着剤を塗り、急いで曲材を合わせ、(曲材の乾燥時と同じ要領で)ベルトで締め付けて圧着しました。
この作品は殆どの部分がカツラ材で出来ていますが、蓋の取付け部分にはベニヤ合板材、鼻の様な形の引き出しの取っ手には太めのラミン棒材をカットして使用しています。
ピノキオのような表情を出す事にこだわりました。
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蓋の根元についている突起は、開けた蓋を良い角度で支える目的でつけました。しかしアクセントとしても生きています。