川森美千代さんの「DVD&CDラック」。
高さ1440mm、幅500mm、奥行360mmのラックです。

両サイドの2枚の板と底板、斜めに差込まれた3枚の背板、中央に通した3本の細い角材で主な構造が出来ています。
これらの部分はナラ材です。

DVD・CDは、ラミンの丸棒材を2本横に通したものと、背板によって保持されます。

曲材は、本体を横切る角材に開けられたスリットに刺しこんで固定しています。
各段の両端に装飾的な意味合いも兼ねたブックエンドとして機能します。

各接合部は、ほぞ等で組むか、釘を使った場合は釘隠しを施しました。

曲材は3mm厚のカツラの繊維方向材を使っており、スチームボックスを使用した湿・熱軟化処理により曲げた物を使用しています。

作者本人と比較すると作品の大きさが判ります。足下には物入れとして空間を作ってあります。

DVD・CDは各段に2段掛けで収納できます。奥にしまってあるDVDも、手前の物の隙間から余裕を持って取り出せる様に工夫されています。

円形の部品が別に用意され、取り外し可能なブックエンドの役割を果たします。

 

アイデアの基となった川森さんのデザインスケッチはこちらを御覧ください。

 

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