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小林昭子さんの「洋服掛け」。
人体の骨格に似た構造の作品です。
まず直線部分を見てみましょう。
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土台及び背骨と前後に6本ずつ対をなす横板の直線部分は、丈夫なナラ材で作られています。
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土台部分は4年前の作例を参考にし、ほぞを加工して組上げています。横板は釘と接着剤で垂直に立てた角材に固定しています。
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作者が洋服をかける写真で、作品の大きさが判ります。
曲材は3mm厚のカツラ材を、スチームボックスで湿・熱軟化処理した物を使用しています。
「元の木材の白さを保ったまま曲がる」これがスチームボックスを使った曲げ工法の、もう一つのメリットです。
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曲材の接合は、横板の端に丸鋸でスリットを加工し、そこに噛ませる形で接着剤で固定しました。
接着時には、ご覧の様に、ベルトで周囲を丸ごと締め上げて固定しました。
曲材の列が、微妙な凹凸を描きながら並んでいるところが美しい作品です。
アイデアの基となったデザインスケッチはこちらを御覧ください。