技術科教育コース紹介

学部生による専修・コース紹介を、インタビュー形式で紹介しています。

中学校教育専修
技術科教育コース
森下 駿之介さん
2020(令和2)年度入学

技術科教育コースでは情報から機械、木工まで一年生から幅広い分野にわたって専門的に学ぶことができます。在コース生の中には、中学校の技術と小学校の教員免許のほかに、高校の情報や工業の免許、さらには中高の数学の免許など複数の副免を取る人もいます。指導案を作ったり、教材を考えたりといったアウトプットを重視した授業が多くあり、教員として教える上で土台となる専門的な知識と、実際に子どもたちに教えるときに必要な教育実践力の両面を磨くことができます。

2021(令和3)年7月収録

  • あなたの思う鳴門教育大学の魅力を教えてください。
  • 多くの授業は少人数制で、話し合う場面が多いため、先生や学生同士の仲がとてもよく、課題で授業案や工作作品を作ることがあるときは懇切に評価・助言をいただけます。私の所属する技術コースでは特に、授業外で教材などの作品を製作したいと先生に相談した時も、技術的な助言をくれたり、設備を貸し出してくれたり、教育現場でのニーズなどを教えてくれたりと先生が親身になって応援してくれたので、「教材開発」に興味がある人にとっても魅力的であると感じています。
  • 学んだことで関心が深まった授業は?
  • 一年生後期に履修した「機械基礎」では、機械の動きや機構を学びます。テキストだけでなく、例えば「リンク機構」と「車のワイパー」など実際の生活の中にある製品と紐付けて考える授業により、将来自分が教壇に立ったときの「子どもたちの興味を引き出す授業の方法」について関心が高まりました。レーザー彫刻機で作られた機構を学ぶためのオリジナルの教材も授業内で登場し、興味がある人は自分で設計して教材開発をすることもできます。
  • 高校時代と現在、自分自身で変わったと感じる所はありますか?
  • 私は、工業高校出身で普通科高校と比べると技術分野のことを多く学んだので、大学ではまれに授業の中で早く課題を終えられることがあります。そのときに、理解度に合わせ、より高度な技術や指導法について追加課題を出してくださる先生が多く、それによって、高校のときより授業外で工作や教材開発を行ったりと自主的に勉強する機会が多くなりました。逆に、苦手分野で課題が難しいときはヒントをくれたり例を教えてくれたりとマンツーマンで親身に指導していただけます。
  • 在学中に「これだけはやっておきたい!」事はありますか?
  • 鳴教の情報基盤センターでは、レーザー彫刻機や3Dプリンタ、自由にPCを使って課題や研究活動に取り組める教育用端末室など様々な設備が整っており、少人数制のため、多くの場合それらを待ち時間なしで使うことができます。特にレーザー彫刻機は個人では購入できないような高度な設備であり、また、在学中は先生方から使い方の説明や作品のレビューを受けられるので、木材を使った教材や、技術に興味を持てる「ボードゲーム」を在学中に開発したいと思っています。
  • 受験生にメッセージをお願いします。
  • 鳴教の先輩の中には「鳴教の勉強は教員になるための勉強ばっかりで一般就職はめざせない」というようなことをいう人もいるほど大学では教員になるために教育実践力や知識を身につけることができます。しかし、私は「一般就職はめざせない」というのは間違っていると思います。何よりなのは大学在学中に将来を見据えて主体的に行動することであり、その点では鳴教で深く学べる「人にわかりやすく伝える力」や「集団を管理する力」は一般就職でも大いに役立つ力だと思います。