英語科教育コース紹介

学部生による専修・コース紹介を、インタビュー形式で紹介しています。

小学校教育専修
英語科教育コース
村山 晶洋さん
2019(令和元)年度入学

英語科教育コースでは,英語学,英語文学,英語科教育学の3つの分野から,英語教育の意義や在り方,方法について考えていきます。先生の人数は決して多くはありませんが,教育学だけでなく英語学や英語文学を専門とされる先生もいらっしゃるので,深く専門的な知識を身につけることができます。小学校外国語科が始まった今,子どもたちが「使える英語」を身につけるために教師として何ができるか,私たちと一緒に考えてみませんか。

2021(令和3)年7月収録

  • 教師になろうと思ったきっかけは?
  • 小学校の「外国語活動」で初めて英語に出会い,その時間が好きで英語を使った何かをしたいという思いがありました。ALTの先生に自分の思いや考えを伝えることができたという成功体験があったからです。出身も母語も異なる人と意見を交わすことができる「英語の魅力」を伝えたいと考え,目指したのが教師でした。教師は子どもたちに知識や技能を授けるだけでなく,子どもたちの可能性を未知の世界へと広げることができる存在だと思います。
  • 学んだことで関心が深まった授業は?
  • 「英語オーラルコミュニケーションⅠ」です。この授業では,外国語活動や外国語科で用いることのできる様々なアクティビティを実際にやってみて,どのような内容に適しているのか,何年生から用いることのできる活動なのか,他教科の知識との組み合わせなどを受講生で検討します。授業実践の機会が多い本学の中でも,アクティビティに焦点を当てた授業なので,自分ならどのように工夫して実践するかを考えるきっかけになります。
  • 大学生活で印象に残っていることは?
  • 1年次の3月に「英語コミュニケーションⅤ」という授業でオーストラリアのアデレードに行ったことです。2週間のホームステイで「英語漬け」の日々を過ごします。現地の大学では,アボリジニの生活について学んだりワイルドパークへ行ってコアラと触れ合ったりできます。また,様々なバックグラウンドを持つ人々が行き交う街で,鳴門とは違った空気を感じることもできます。今はコロナの影響がありますが,本学に入学したらぜひ行ってみてください。
  • 将来の目標や目指す進路は?
  • 将来の目標は,小学校教師として,私が小学生時代に感じた「英語の魅力」を子どもたちに伝えることです。小学校外国語科が始まり,3年生と4年生でも外国語活動が始まりましたが,依然として「英語嫌い」な子どもたちが増加するという不安要素は残っています。英語を楽しいものとか魅力的なものとして学んでもらうには最初が肝心だと考えていますし,それに関わることができるのはとてもやりがいのある仕事だと思います。
  • 受験生にメッセージをお願いします。
  • 目標を叶えるための方法や道筋は1つではありません。様々な道があって,私たちはその中から選択を繰り返して進んでいます。受験を選ぶこと,それを乗り超えることは重くて大変かもしれませんが,受験は道の途中にある「チェックポイント」の1つです。夢を叶えることができた自分の姿を想像しながら根気強くがんばってください。そして,上手に息抜きをすることも勉強のうちです。受験を乗り超えたみなさんに会えるのを楽しみにしています。