国語科教育コース紹介

学部生による専修・コース紹介を、インタビュー形式で紹介しています。

小学校教育専修
国語科教育コース
城戸 花音さん
2019(令和元)年度入学

私が所属している小学校教育専修国語科教育コースは、国語学、国文学、国語科教育学といった様々な分野から、日々の生活の中に当たり前に溶け込んでいる「国語」を、そして、それをどのように子どもたちに教えるのかを学ぶことができるコースです。何気なく使っている言葉や、子どものころに読んだ物語を今一度見つめ、子どもたちの「なぜ」にこたえられる教員になれるよう、日々勉強しています。学生と先生方の距離が近い学科なので、先生方を大いに頼り、熱心な指導を受けて成長していけるのもこのコースの魅力です。

2021(令和3)年7月収録

  • あなたの思う鳴門教育大学の魅力を教えてください。
  • 1年次から実習の機会があることや、定員が少ないため、少人数での指導が受けられるということに魅力を感じます。特に、少人数であることは、今までの学校生活や大人数の大学では出会うこともなかったであろう、多様な人々との交わりを与えてくれました。先生方も含め、周りの人々にたくさんの刺激を受けています。大学は島の中に位置しているので、少し歩けば海が見えるのも私にとっては大きな魅力です。
  • 興味深い授業は?
  • 興味深いと感じた授業はたくさんありますが、2年生後期に受講した国語学特論Ⅰという授業が特に印象に残っています。週ごとに担当の学生が類義語の違いを考え、他の学生に向けて発表する授業です。私自身が発表を担当した「とりあえず」と「いちおう」の違い、他の学生が発表した「ひかる」と「かがやく」の違いなど、日頃何気なく使っている言葉について毎週みんなで頭を悩ませ、時には授業の後にも議論を白熱させました。
  • 高校時代と現在、自分自身で変わったと感じる所はありますか?
  • 高校時代は部活に打ち込んでいましたが、それ以外はいつも楽な道を選んでいたように思います。部活を理由に家でも母に頼り切りだったのですが、この大学に来て一人暮らしをはじめ、自分で自分の衣食住を支えることがこんなにも難しいことなのかと知りました。ここに来てからは大学の勉強のみならず、日々の暮らしから生活するということを学んでいるような気がします。また、故郷を離れたことで、帰った時に大切な人に会える喜びを一層感じるようになりました。
  • 将来の目標や目指す進路は?
  • 学校が好きだ、と初めに思わせてくれた地元に帰り、大切な友人や家族とすぐに会える距離で小学校の教員として働くことが私の目標です。コロナ禍での学生生活が会いたい人には会えるうちにたくさん会っておくべきだと私に思わせました。ただ、卒業するときにはきっと、鳴門で出会った人々や毎日眺めた海峡、何気ない時間を思い、離れがたく感じるのだろうと今から想像しています。せめて後悔のないように、自分らしく過ごしていきたいです。
  • 受験生にメッセージをお願いします。
  • 受験勉強は終わりが果てしなく遠く感じるものです。先が見えず、不安なことも多いでしょう。私は半ば絶望しながら鳴門に試験を受けに来ました。今では楽しい鳴教での生活を送っている多くの人が、皆さんと同じ不安を抱えていたのだと思います。部屋は散らかっていませんか?片付けは息抜きになるし、周りが明るくなります。どうしようもなく不安な時には温かいものを飲んでください。この文を読んでいる誰かが明るい方向へ進むことを、心から願います。