学校づくりマネジメントコース

高度学校教育実践専攻
学校づくりマネジメントコース
藤倉 紘衣さん
徳島県 小学校教諭
2024(令和6)年度入学
本コースの最大の魅力は、学校教育を多角的かつ俯瞰的に捉え直せることにあります。日々の指導や学級経営の実践はもちろんのこと、学校経営・組織運営、地域連携や法的側面など、現役教員時代には体系的に学ぶ機会が少ない領域についても総合的に学べることです。授業には小・中・高・特別支援など、様々な校種や役職を経験してきた現職の先生方が集い、それぞれの視点や課題を共有します。こうした多様なバックグラウンドを持つメンバーとの意見交換やディスカッションを通じて、目の前の課題を多面的に見つめ直しながら、新しい指導方法や学校運営のアプローチを探究できるのが大きな魅力です。また、「今まさに取り組んでいる課題」を大学院の授業や研究テーマに反映できる点も、現職教員にとっては大きなメリットです。院生同士が課題を共有し、専門的なアドバイスを受けながら解決策を模索することで、自校での実践につなげられる具体的なノウハウを得られます。さらに、最新の研究知見や政策動向を学ぶことで、学校運営を戦略的・先見的に考える素地を身に付けられることが魅力だと感じています。
2025(令和7)年2月収録
- 合格のための秘訣を教えてください。
- 合格に向けてまず大切なのは、これまでの教育現場での経験を振り返り、自分が何を考え、何を学び、どのように実践してきたかを整理しておくことです。さらに、自己分析を進める中で、自分の強みや課題を理解しておくことが大切だと感じました。その上で、「どのような学びを深めたいのか」「なぜこの大学院を選んだのか」「将来どのような教員像を描いているのか」というビジョンを明確に持っておくことが面接時にも役立ち、安心できると思います。
- 本学大学院に進学した動機・きっかけは?
- ミドルリーダーとして学校現場で働く中で、これまでの働き方や考え方を見直す必要性を痛感したことが、進学を決意した大きな動機です。特に、若手教員への効果的なアドバイスの方法や、学校内での自分の役割をより果たしていくための知識とスキルを体系的に学びたいと考えました。さらに、これからの学校運営では、組織運営という視点がより一層重要になると感じており、学校マネジメントに特化した本コースが最適だと判断しました。本コースで学べる専門知識や実践的なスキルは、現場での指導力・マネジメント力を高めるだけでなく、自分自身のキャリアを次のステージに引き上げる上でも大きな後押しになると確信しています。今までの実務経験を活かしながら、新たな知見を得ることで、教育現場により良い変化をもたらせると考え、進学を決めました。
- 入学しての本学の印象はどうですか?
- 様々な校種の先生方が集まり、共通の課題について議論を深められることは、私にとって非常に大きな魅力です。異なるバックグラウンドや指導経験を持つ方々の考え方に触れることで、自分自身の教育観が広がるだけでなく、 新たなアプローチを学ぶきっかけにもなっています。また、現場ではなかなか学ぶ機会が限られている理論的な内容を深く掘り下げられる点も大変有意義だと思います。このように、理論と実践の両輪から教育を総合的に探究できる環境が、現職教員である私にとってどれほど貴重かを改めて実感しています。特に、授業後のディスカッションや共通した課題への取り組みの中で互いの意見を交換する時間は、自分の思考を深め、成長を感じる良い機会となっています。
- おすすめ授業科目について教えてください。
- おすすめの科目は「家庭・学校・地域の連携の構築」です。この授業ではグループワークを通じて、多様な課題に対する意見交換を行い、参加者全員で考えをまとめるプロセスを経験できます。その中で、多面的な視点を養い、多様な意見に触れることで新たな学びが得られます。また、「教育法規」も非常に興味深い授業です。学校運営に関連する法規について、具体的な事例をもとに課題を深掘りすることで、教育現場がどのように法律の枠組みの中で運営されているのかを理解できました。この理解を基にして学ぶ「地域の教育課題と教育行政の実務」も勉強になりました。実際に県庁に訪問して教育委員会定例会議を傍聴したり、行政に携わっている方から話を聞いたりできるのが魅力です。これらの授業は、現場ではなかなか学ぶ機会のない知識を身につけることができる貴重な機会となりました。
- 本学大学院への進学を検討している人にアドバイスをお願いします。
- 本学大学院は、現場で培った経験をさらに深め、理論を加えることで自身のキャリアを飛躍させることができる場所です。また、学校教育を多角的に捉え直す良い機会でもあり、自分の実践を振り返り、改善点を見つける場としても最適です。教授や仲間とのディスカッションを通じて、多様な考えに触れ、新しい視点を得られる点も魅力です。さらに、学校現場での課題を解決するためのヒントを得たり、教育に対する新たなビジョンを描けたりすることが、この大学院の大きな強みだと感じています。進学を迷っている方には、ぜひこの環境で学び、自分が成長する喜びを実感してほしいと思います。
藤倉さんの1年次前期(前半)の時間割(2024(令和6)年度) | |||||
時限 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
1 | 幼児教育におけるICTの活用 | 学級経営の理論と実践 | 授業の理論と実践 | ||
2 | 生徒指導の理論と実践 | カリキュラムデザインの理論と実践 | STEAMと教科横断の教育的探究 | 教育評価の理論と実践 | |
3 | Society5.0に向けた教育の情報化・情報教育 | ||||
4 | 教育法規実践演習 | ||||
5 |
大学院授業科目 |
学部授業科目 |
その他 |