保健体育科教育コース

院生によるコース・分野等紹介を、インタビュー形式で紹介しています。

※収録当時の所属で記載しています。

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高度学校教育実践専攻
芸術・体育系教科実践高度化コース
保健体育科教育実践分野
田中 敦士さん
大阪電気通信大学医療福祉工学部出身
2021(令和3)年度入学

本コースでは,「体育授業における運動の楽しさや本質はどのようなことか」,「体育が好きでない子どもに対してどのように接していけば良いか」などの理論を多く学ぶことができます。また,長期に渡っての実習があるため,理論だけでなく実践経験を積むこともできます。私はそこで教職のおもしろさや,やりがいを改めて感じることができました。普段の大学院生活でも,同じ志を持った仲間と毎日楽しく授業を受けたり,教員採用試験に向けて勉強したり,運動をしたりと有意義な時間を過ごすことができています。「教師になりたい」というあなたの強い思いがあれば,鳴門教育大学大学院での学びは必ず良いものになると私は思います。

2023(令和5)年8月収録

  • 合格のための秘訣を教えてください。
  • 大学院入学試験のためだけでなく,今後のためにも私は以下のことに取り組むことをおすすめします。
    1.構想している研究テーマに一貫性をもたせる
      大学院に来てから研究したいことをしっかり考えておいてください。
    2.運動や勉強が得意でない子どもに対しての支援方法を考える
      本学大学院では複数にわたる実習があり,そこでは必ずと言っていいほど勉強や運動が得意でない子どもに出会います。実際に自分が授業をする際も,そのような子どもたちの実態を踏まえて授業を展開していく必要があるため,少しずつでもいいので今のうちから支援方法を考えておくと,大学院での学びもより深いものになると思います。
    3.過去の入試問題を解いてみる
      本学のホームページには過去の入試問題が掲載されておりますので,是非そちらもご参照ください。
  • 本学大学院に進学した動機・きっかけは?
  • 幼い頃より教師に憧れており,大学への進路も教員免許状が取得できる大学を選びました。学部での教職課程の科目を履修していく中で,もっと専門性を高めてから学校現場に出たいと思い,大学院への進学を考えるようになりました。 また,大学の野球部の先輩が鳴門教育大学大学院の修了生でもあったので尋ねたところ,授業内容以外にも就職支援室での教員採用試験に向けた面接や論文指導など様々な対策支援があることを教えてもらい,本学に魅力を感じました。そのため,教員の専門性を高めることができ,教員採用試験への対策支援もある鳴門教育大学大学院を志望しました。
  • 入学しての本学の印象はどうですか?
  • 保健体育科の場合,大学院の授業は自身が運動(実技)をする授業もありますが,「理論からしっかり学び,それを実践する」ことが重視されているように思います。例えば,水泳授業の中では,「水中で人はどのようにすれば浮いていられるか」などの理論を考え,実践していきながら子どもたちへの指導法を考えていくといった内容があります。教員採用試験対策については,長期履修学生制度だと1年目は授業が多く,試験対策ができる時間は少ないですが,就職支援室や長期履修支援センターの先生方が「教採対策ガイダンス」や「数学講座」,「板書講座」などを実施してくれるため,1年目からコツコツと試験対策はできていました。
  • おすすめ授業科目について教えてください。
  • 「学校支援のための教科教育実践演習(体育)」や「教職基礎力開発演習(体育)」などの授業は,体育科の専門性を高めることができ,「今の学校体育の在り方」などを学ぶこともできます。 また,保健体育科の授業ではないですが,大学院の共通(必修)科目では経験豊富な現職の先生方と一緒に授業を受けることができるため,実際の現場の声や自分が疑問に思ったことを聞くこともできます。
  • 大学院に進学するメリットを教えてください。
  • 私は長期履修学生制度で本大学院に入学しました。主なメリットとしては,「多様な経歴をもった人が集まるため,人脈やコミュニティが広がる」ことや,3年間もの時間があるため,「教員採用試験の勉強以外にも自分の学びたいことを学べる時間ができる」ことなどが挙げられます。また,場合によっては「複数の免許を取得できる(教科だけでなく,司書教諭などの免許も)」こともメリットだと思います。 大学院に進学することに不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれませんが,私は本大学院で多くのことを学ぶことができ,複数にわたる実習などからも「子どもに対してどのように接していくべきか」や,「どのように子どもを育てていけばよいのか」といった一大人としての子どもとの接し方を学べる機会となりました。
 

       

1年次前期(前半)の時間割(2021(令和3)年度)
時限
  学習指導要領と教育課程A 学級経営の理論と実践 授業の理論と実践  
生徒指導の理論と実践 カリキュラムデザインの理論と実践   リーダーシップとコミュニケーション 教育評価の理論と実践
  学校支援のための教科教育実践演習Ⅰ(体育) 主免事前事後指導(初等)(新課程)(体育・保体)   Society5.0に向けた教育の情報化・情報教育
  子ども理解と支援     教職基礎力開発演習Ⅰ(体育)
         

集中講義:附属校園観察実習(初等)(新課程)

        

大学院授業科目
学部授業科目
その他