数学科教育コース

院生によるコース・分野等紹介を、インタビュー形式で紹介しています。

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高度学校教育実践専攻
数学科教育コース
井上さん
徳島大学 理工学部出身
2022(令和4)年度入学

数学科教育コースでは数学教育に関する先生と数学に関する先生方が授業をしてくださいます。数学科教育コースの講義は教育学の先生と数学の先生がペアで行ってくださるため、模擬授業などの際には教育学の先生が生徒にとってどうかなどについて、数学の先生が高等数学の観点から適切な言い回しになっているかなどをアドバイスしてくださいます。 また、現職の先生も院生として在学されているため、現在の生徒に対してどのように伝えればよいかやどのようなことに問題を感じたことがあるかなど、現場の声を聞きながら研究活動に取り組むことができます。

2023(令和5)年9月収録

  • 合格のための秘訣を教えてください。
  • 自身が本学でどのようなことを研究したいのかを明確にしておくことが大切だと思います。そのために、自分自身がどのような授業を行う教師になりたいかなど将来のことを具体的に考えて研究の方向を定めた上で、論文などを読んで現在の問題点などを整理しておけば、面接試験の際にご自身の行いたい研究活動について具体的に答えることができると思います。
  • 大学院へ進学した動機・きっかけは?
  • 私自身、理工学部の工学系コースを卒業して教員免許を取得したため教育学に関しての知識や能力が備わっていなかったので、本大学院で教育学や生徒にとってわかりやすい授業などを学ぶことを目的に進学しました。また、工学的な数学を中心に学部時代は学んできたため、本大学院の数学の先生方から大学での理学的な数学を学びたいといったことも進学した理由です。さらに、本大学院では学部の授業を履修することができるため、その気さえあれば他教科の免許も取得できるため、私の場合は「情報科」の免許を在学中に取得できるといった点に魅力を感じました。
  • 入学しての本学の印象はどうですか?
  • 一つのコースの院生室に学卒院生・現職の教員・長期履修学生の方々が在籍しているため経歴が大きく違った院生と学ぶことができることが印象的です。 みなさん、経歴が違っているため、さまざまな観点から一つの問題についても話し合うことができるため多くの考え方などを実際に感じることができます。研究活動に関しても、経歴が違う方と話し合うことでさまざまな視点から議論ができるため非常に有意義なものとなります。
  • おすすめ授業科目について教えてください。
  • 1年後期:数理認識教育(数学)の内容構成演習A:この授業は数学と数学教育の先生がペアになって進めてくださるスタイルで、生徒にとっての「つまずき」に注目して、教材研究や模擬授業の作成を行っていく授業です。授業の際に、数学の先生からは数学の観点からのアドバイスをいただき、数学教育の先生からはどのように授業を組み立てればよいかなどの観点からアドバイスをいただけるため、授業作りへの思考が非常に濃密なものとできる点がおすすめの理由です。
  • 今後の目標について教えてください。
  • 私は本大学院修了後、地元の私立高等学校に就職いたします。私立高校では、その学校独自の教育方針や教育理念がありますが本大学院で学んだ教育に関する知識とゼミの先生に鍛えていただいた数学の知識をもとに生徒が数学に興味をもてるような授業ができる教師になりたいと考えております。また、本大学院で学んだ、数学的な思考を数学の問題を解けるのみではなく、日常生活でも活かせるような生徒を育てていきたいです。
 
井上さんの1年次前期(前半)の時間割(2022(令和4)年度)
時限
  情報通信 学級経営の理論と実践
学校組織マネジメントの理論と実践
授業の理論と実践         
後半なし
前半なし
今日的な特別支援教育の課題とその対応
生徒指導の理論と実践
教育相談の理論と実践
カリキュラムデザインの理論と実践
教科カリキュラムの構成と理論
STEAMと教科横断の教育的探求
STEAMと教科横断の授業デザイン
情報回路とシステム制御 教育評価の理論と実践
教職基礎力開発演習Ⅰ(数学) 学習者の心理とアクティブラーニング
チーム支援とコーディネート
   

Society5.0に向けた教育の情報科・情報教育

情報エレクトロニクスとコンピュータ       学校支援のための教科教育実践演習Ⅰ(数学)
マルチメディアと教育技術 情報技術      

集中講義:情報科教育Ⅰ、情報と職業

通年講義:教育実践研究Ⅰ(数学)、教科教育課題設定フィールドワーク

大学院授業科目
学部授業科目
その他