数学科教育コース

高度学校教育実践専攻
教科実践高度化系
自然・生活系教科実践高度化コース
数学科教育実践分野
宮本 智弘さん
岡山理科大学 教育学部出身
2020(令和2)年度入学
私は、自然・生活系教科実践高度化系コースの数学科教育実践分野に所属しています。最大の魅力は、数学と算数・数学教育学の専門家のティーム・ティーチングのもとで、数学と教育の専門性を高められることです。先生方は、院生と共に議論をする中で、アドバイスをし、新たな視点やアイディアを引き出してくださいます。先生方と議論しながら授業を構想することで、算数・数学教育の専門性を確実に伸ばすことができると感じています。また、ゼミでの学びは、文献を読んだり、お互いの研究テーマの共通の要素を見つけ出したりして「この授業でいうと、こういうことかな?」と実際に授業に落とし込み、議論を通して考えを深めています。協働の風土の中で学べる時間はとても充実し、自身が学び方を学ぶために大切な時間だと感じています。
2020(令和2)年9月収録
- 宮本さんの合格のための秘訣を教えてください。
- 合格のための秘訣は、鳴門教育大学教職大学院に進学して、「何を研究したいか」「その研究を現場に出たときにどう生かしていきたいか」を明確にしておくことです。「大学院での2年ないしは3年間をどのように過ごしたいか」という入学してからの目的を明確にもち、それを自分の言葉で語れるようにしておくことが重要です。私は、自分が教員として足りないことは何であるのかを自己分析したり、現場はどんな課題を抱えているのか等を考えたりしながら、自分の言葉で文章にしてまとめていきました。分からないことは、本や新聞を読み、友達と議論をし、少しずつ自分の意見を持てるよう日々努力しました。
- 大学院へ進学した動機・きっかけは?
- 教職大学院での2年間は「考える力」を高めたいと思い進学を決めました。教職大学院に入学するまでは、教育学部に所属していたものの、授業研究の意識は薄かったように思います。現場で実践するには、自分で「考える力」が不足している、子どもをよりよく指導するためにもっと考える力を養いたいと感じ、教職大学院への進学を決めました。学部3年次の教育実習で「新卒学生が学校現場にでるために必要なのは授業力だ」と多くの先生から教えていただきましたが、それでも当時は「そうなのか」と思うばかりでピンと来ずにいました。しかし、前期の学びを経て、もちろんまだまだ未熟ですが「考える力」の中心となる「省察力」について幾分かは成長できたと感じています。教職大学院での学びは「理論と実践の往還」です。自分自身の中で、理論と実践を往還させ「考えるための原動力」を身につけて現場に出たいと思います。
- 入学しての本学の印象はどうですか?
- 学ぶための環境が整っていると感じました。志の高い同期や先輩方、専門性の高い先生方と共に、時間を忘れて議論し、分からないことを分かるまで追求していく学び合いの環境が整っています。また、資料や書籍が豊富な図書館では、自分が学びたいこと・まだ学びきれていないことを探究できる環境も整っています。
- おすすめ授業科目について教えてください。
- 「学校支援のための教科教育実践演習Ⅰ(数学)」です。この授業では、教科授業実践の構想、展開、省察の基礎を学び、算数・数学科の授業実践力について理解することを目的とされています。授業では、実際に算数・数学科の学習指導案と教材を構想し「算数・数学科の学びを通して、子どもたちに何を理解させるか」を主題に議論を行い、よりよい授業を構成していきます。さらに、その後の授業検討を通して授業の自己・協働省察を行い、算数・数学科の授業実践力に関する自己の課題を明らかにすることができます。学校種の枠に留まらず、小学校、中学校、高校の様々な授業を分析・考察することができ、仲間と共に議論できる場があったことが一番有意義な点だったと感じています。
- 今後の目標について教えてください。
- 子どもたちと共に学び続け、共に成長できる教員になりたいと考えています。そのためには、限られた時間の中で、自分ができることを最大限やることが大切になってきます。今はまだ学びを深めていく中で教職に関わる知識や考え方、教育全体への想像性と創造性の未熟さをひしひしと感じてします。しかしながら、この2年間は、学校現場での質の高い教員としての始まりにつながる期間です。入学当初のこの意欲と熱意をいつまでも忘れず、学校現場に出たときに教職大学院で2年間磨き上げた「考える力」を武器にできるよう学び続けていきたいと強く思っています。
宮本さんの1年次前期(前半)の時間割(2020(令和2)年度) | |||||
時限 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
1 | 学級経営の理論と実践 | 授業の理論と実践 | |||
2 | 生徒指導の理論と実践 | カリキュラムマネジメントの理論と実践 | 教育評価の理論と実践 | ||
3 | 教職基礎力開発演習Ⅰ | 今日的な教育課題とその対応Ⅰ | |||
4 | 学校支援のための教科教育実践演習Ⅰ | ||||
5 |
集中講義:学校教育における今日的課題~道徳教育及び特別支援教育の視点から~
通年講義:
時間外講義:教科教育課題設定フィールドワーク
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