英語科教育コース

院生によるコース・分野等紹介を、インタビュー形式で紹介しています。

池田さん

高度学校教育実践専攻
教科実践高度化系
言語・社会系教科実践高度化コース
英語科教育実践分野
池田 優里さん
広島大学 教育学部出身
高知県小学校教諭
2019(令和元)年度入学

私が所属している英語科教育実践分野には、英語学や英語教育を専門とした先生方がいらっしゃり、様々な視点から英語を学ぶことができます。皆さん温かく迎えてくださるので、分からないことがあった時には気軽に研究室を訪ねることができます。また、先輩方も優しく、BBQなど楽しい行事もあります。年度によりますが、小・中・高と校種の異なる現職院生が所属しているため、自分の専門校種ではない教師がどのように指導しているのか知ることができます。また、希望者は海外での英語研修や留学も可能で、英語力をアップする取組が多数組まれています。さらに、1年に1度はコース全員がTOEICに臨み、1年間でどのくらい自分が成長したのか図ることができます。

2019(令和元)年11月収録

  • 池田さんの合格のための秘訣を教えてください。
  • 「何を大学院で学びたいのか」、自分の中で明確にすることが大切だと感じました。試験前にはこれまでの実践を振り返りながら自分自身の課題を書き出しました。自分の課題を明確にし、大学院に来てこのようなことを研究したいという信念をもち、英語科教育実践分野では英語での口述試験があるため、英語でのやりとりを練習しました。試験では即興でのやりとりとなるので、正しい文法の英語では話せませんでしたが、学びたいことの軸がぶれないように伝えました。強い信念をもって臨むことが必要だと思います。また、可能であれば、事前に大学院の説明会に参加するのもいいかと思います。実際に先生方や先輩方から生の声を聞くことができ、自分自身の不安や疑問を質問できるので、おすすめです。
  • 英語科教育実践分野に進学した動機・きっかけは?
  • 2020年度より小学校で全面実施となる外国語科について小学校現場で不安を感じていました。特に高学年で導入される「読むこと」「書くこと」に関して、どのように授業を進めていけばよいか分からず、大学院に来て指導法について研究したいと考えました。また、学生時代にしか英語を学んでこなかったため、自分の英語力に自信がありませんでした。子どもたちと授業をしていくなかで、担任である自分が英語を話すことの大切さを知り、これから先どんどんグローバル化が進むにあたって、自分自身の英語のスキルを向上したいという思いもあり、進学を目指しました。
  • 入学しての本学の印象はどうですか?
  • 落ち着いた雰囲気で授業を受けることができます。教職大学院ということもあり、様々な地域から現職の先生方が来られており、情報交換ができることが魅力です。1年次前期では学校における諸問題に関して理論と実践の授業がたくさん開講されています。現場で実践してきたことがどのような理論と結びついているのか、自身のこれまでを振り返ることができ、学びを深めることに繋がります。また、図書館も充実しています。英語に関する書籍も多く、水・土・日曜日の午後には児童図書館も開館しています。「Kids English Library」のコーナーには英語の絵本も多数入っていて、時間があるときは授業で活用できる絵本はないか、見に行きます。パソコンのある研究個室やグループで活用できる部屋など、目的に応じて使用することができるので、話し合いの場としても使っています。
  • おすすめ授業科目について教えてください。
  • 「チーム総合演習」という授業は、現職院生だけの授業です。教科実践高度化系と教職実践高度化系の現職院生が混ざった7~8人のチームを作り、一貫校をつくることをテーマに話し合っています。前期後半から始まり、後期にも続く授業構成となっており、自分たちが目指す学校教育目標や重点目標、どんな児童生徒を育てたいのかなど話し合います。学校現場では考えることのないようなあらゆる問題をチームで解決していかなければならないので大変ですがやりがいのある授業です。
  • 大学院へ進学するメリットを教えてください。
  • 現職の教員にとっては、自分がこれまで「感覚」で行ってきたことを「理論」と結びつけて考えることができることが最大のメリットだと思います。理論が分かれば自分の指導に自信を持つことができます。自分の興味のある分野が見つかれば、そこから関連したことを学ぶことができ、学びを深めることができます。教職大学院では、前期も前半後半に分かれており、教育課程や指導法、生徒指導など様々な教育課題に対応する力量形成を目的とした授業が組まれています。現場での自身の指導を振り返るよい機会になったと思います。また、学びたくても時間がなくてできなかったことをじっくり学ぶことができます。私は英語に関して今一度、学び直しながら中学校の英語の教員免許状を取ることを目指しています。時間にゆとりがある今だからこそ、やりたいことを見つけ、有意義な時間にしていきたいと思います。
 
池田さんの1年次前期(前半)の時間割(2019(令和元)年度)
時限
    学級経営の理論と実践 授業の理論と実践  
生徒指導の理論と実践 カリキュラムマネジメントの理論と実践 英文講読 学校支援のための教科教育実践演習Ⅰ 教育評価の理論と実践
  学習者の心理とアクティブラーニング 英語科教育論Ⅰ 学校支援のための教科教育実践演習Ⅰ 今日的な教育課題とその対応Ⅰ
         
         

集中講義:ワークショップ型研修の技法,学校におけるカリキュラムマネジメントの推進

通年講義:

時間外講義:教科教育課題設定フィールドワーク

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