院生によるコース・分野等紹介を、インタビュー形式で紹介しています。

人間教育専攻
心理臨床コース
臨床心理学領域
石井　似奈さん
香川大学　医学部（臨床心理学科）出身
2023（令和５）年度入学

臨床心理学領域の魅力は，学生の数が多く，同じ志を持つ者同士，切磋琢磨しながら学びを深められることです。一緒に心理検査の予習をしたり，テスト勉強をしたり，修士論文について話し合ったりなど，お互いに高め合うことができます。同期からの刺激がモチベーションに繋がっています。また，全国各地から学生が集まっていたり，現職教員や社会人経験者もいたりと，異なった経験を積んできた人と共に学べるからこそ，自分とは違う価値観や考えに触れ，学びを深めることができます。さらに，先生方もお忙しい中，学生たちの学びに対して，真摯に向き合ってくださいます。疑問に思うことには丁寧に回答してくださり，時に時間をとって，個別で対応していただけることもあります。

 

2023（令和５）年12月収録

• 合格のための秘訣を教えてください。
• まず心理学と心理学英語の参考書それぞれ1，2冊取り組み，過去問を数年分解きました。過去問を解くことで出題傾向がある程度みえてきます。その後過去問で出題された内容や苦手な範囲を中心に仕上げていきました。入試直前では一問一答の参考書で，覚えているかのアウトプットをしました。
  面接や出願書類については，大学の同期や先生方と対策をしました。大学院への志望動機や，自分の卒業研究や修士論文の構想などを中心にまとめていました。

• 臨床心理学領域に進学した動機・きっかけは？
• 私は高校生の時から心理カウンセラーになることが夢で，臨床心理士と公認心理師の資格をどちらも取得できる大学院に進学したいと考えていました。鳴門教育大学を選んだ理由は，学生の数が多いことと，先生方からしっかりとしたサポートを受けられると感じたことです。実際に，学生が多いことで同期や先輩から学ぶことが多く，お互い助け合いながら勉学に励むことができます。また先生方は，授業内容や研究の疑問について，とても丁寧に対応してくださります。

• 入学しての本学の印象はどうですか？
• 大学院生活の2年間は，余裕のないハードな生活になると想像していましたが，実際の学生生活は忙しいながらも充実感があります。1年前期は授業が中心で，基礎的な臨床心理学の知識修得だけでなく，事例を通じて，臨床を意識した学びができたように思います。授業やレポート課題，テスト勉強，修士論文の構想など充実した日々でした。本領域の同期と一緒に取り組めたことが，学ぶ楽しさややりがいに繋がりました。また私生活ではアルバイトをしたり，勉強会に参加したり，旅行に行ったり，読書をしたりと，勉強と両立しながら自分のやりたいことが自由にできたと思います。

• おすすめ授業科目について教えてください。
• 臨床心理学研究Ⅰです。この授業は，心理臨床とはどういう営みなのか，聴く態度とは何かなどについて考えます。教科書や参考書などを読みレポートを執筆し，先生からの丁寧なフィードバックや講義，受講生同士のディスカッションを通して理解を深めていきます。単に臨床心理学に関する疑問や理解について考えるだけでなく，そうした疑問を自分がなぜ持つのか，どういう思考の流れでその理解に至ったのかといった自己洞察をする機会にもなりました。簡単な取り組みに思えるかもしれませんが，これには自分と向き合うことが求められており，時に苦しさを感じることもありました。自分と向き合う体験を通じて，自己理解や他者理解が進み，カウンセリングへの向き合い方が深まったように感じました。

• 本学大学院への進学を検討している人にアドバイスをお願いします。
• 鳴門教育大学大学院への進学を検討している人には，大学院説明会への参加や研究室訪問をすることをオススメします。私は学部生の時に研究室訪問をして，大学院での生活や大学院卒業後の進路，卒業研究・修士論文についてのアドバイスをいただきました。大学院での生活がイメージできたことだけでなく，それが自分がこの大学院を目指したいという強い気持ちに繋がり，試験勉強に励むことができました。実際に大学院説明会や研究室訪問をして先生方や大学院生，同じ学部生などと交流することが，勉強のモチベーションに繋がったように思います。本学の臨床心理学領域で一緒に学んでみませんか？

集中講義：司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開

通年講義：心理実践実習Ⅰ・心理実践実習Ⅳ