心理臨床コース 臨床心理学領域

院生によるコース・分野等紹介を、インタビュー形式で紹介しています。

人間教育専攻
心理臨床コース
臨床心理学領域
遠藤 早記さん
愛知淑徳大学 心理学部出身
2022(令和4)年度入学

私が所属している臨床心理学領域の魅力は、同期の人数が多いことです。この大学院には全国から学生が集まっています。また、学生の中には社会人経験者も多くいらっしゃるため、臨床心理学領域の先生方はもちろん、同期から学びを得ることもたくさんあります。異なった環境で異なった経験を積んできた人と出会うことが出来るからこそ、自分とは違う価値観や考えに触れ、学びを深められます。また、幅広い領域での実習や大学院の講義を通して、これまで学んだ心理学の専門的知識や心理技法などの技術的な指導を受けることが出来るということも魅力の一つです。臨床心理学領域で学ぶ2年間は、自然豊かな環境で、実りのあるものになるでしょう。

2022(令和4)年8月収録

  • 合格のための秘訣を教えてください。
  • 私は大学院を受けるにあたり、心理学の勉強を楽しむこと、合格するビジョンを強く持つことを意識して勉強しました。心理学を勉強する際は、理論を身近な例や今までの経験から想像すると意外と整理できて覚えやすくなることもあるため、自分のことと紐づけて楽しみながら勉強しました。また、英語の勉強は一番苦労するとは思いますが、わからない単語が出てきたときにどれだけほかの単語や心理学的知識から推測するかという力も必要になります。しっかり単語を復習することだけでなく、長文対策もしていくといいかもしれません。そして何よりも合格するビジョンを強く持つことが重要だと思います。ビジョンを持つことで、自分の勉強するモチベーションにつながります。受験の日が近づくと、緊張や不安が大きくなり勉強に集中できない時がありましたが、そういう時は一度思い切って勉強机から離れ、好きなことをする時間にしたり、自分の合格した後のことを想像してみたりして、勉強にポジティブに向き合うための息抜きの時間も大切にしていました。
  • 臨床心理学領域に進学した動機・きっかけは?
  • 私は高校生の時から心理カウンセラーになることが夢であったため、大学院へ進学したいという気持ちがありました。臨床心理士と公認心理師の資格をどちらも取得したいと考えていたため、カリキュラムのある大学院を調べていた際に、鳴門教育大学大学院を見つけました。大学受験をする際、高校の担任の先生が大学院に入学することを見据えて大学院についても調べてくださっていたのですが、その中の1つに鳴門教育大学大学院の名前があったということもあって、鳴門教育大学大学院に興味を持ちました。調べていく中で、院生がほかの大学院よりも多いことや、充実した実習施設へ実習に行くことが出来るということを知り、本学を希望しました。
  • 入学しての本学の印象はどうですか?
  • 大学院生の毎日は忙しなく、毎日死に物狂いで勉強しなければならないと苦しい2年間になることを覚悟して入学しましたが、実際の学生生活は楽しいことの方が多いなという印象です。大学生の時よりもより専門的な勉強ができることや、院生同士助け合ってテスト勉強や課題をしていくこと、そしてゼミや講義を通して様々な先生と関わることなど、とても充実しています。また、先生方もとても熱心な方が多く、授業の質問なども授業後だけでなく、別日に改めて時間を取ってくださって、学生が納得いくまで一緒に考えてくださいます。そういった恵まれた環境の中でのびのびと学びを深めていくことが出来ているなと感じます。もちろん課題や実習に追われて大変だと感じることもこの先あると思いますが、先生や学生同士で声を掛け合って、みんなで頑張っていこうと思える温かい雰囲気です。
  • おすすめ授業科目について教えてください。
  • おすすめの授業科目は臨床心理基礎実習です。この科目は事例検討を行う授業です。実際の事例を取り上げ、どのように面接を進めていくことが良いかや、事例のクライエントさんの見立てについて考えていくという授業です。実際のケースを取り扱うため、自分の今までの知識や事例を見ていく中で感じたことは新鮮であり、自分がカウンセラーとしてクライエントと向き合うための心構えや重要なことを考えながら学ぶことが出来ます。また、事例を読み自分が考えたこととは異なる視点を持つ学生や、先生方からのコメントを通して、事例を考える際の視点なども身につけることができる授業です。
  • 本学大学院への進学を検討している人にアドバイスをお願いします。
  • 大学院へ進学する進路を選ぶことは、勇気のいることだと思います。私自身、周りの友人はどんどん就職先が決まっていく中で、自分は進路も決まっていない状態だったことに対し不安や焦りを覚えました。『就職を選んだ方が、将来的に良いのではないだろうか』と考えたこともあります。しかし、やはり自分のやりたい事は何かということを考えたときに、どうしてもずっとあこがれていた心理カウンセラーになりたいという夢をかなえたい気持ちが強く、大学院の受験を決意しました。今これを読んでいる方の中にも、大学院を受験しようか迷っている方や、受験に不安を感じている方がいると思います。そんなときはぜひ、自分の本当にしたいことは何かを自分に問いかけてみてください。
 
遠藤さんの1年次前期の時間割(2022(令和4)年度)
時限
臨床心理学研究特論 臨床心理学研究Ⅰ 福祉分野に関する理論と支援の展開   臨床心理査定演習Ⅰ(心理的アセスメント)
保健医療分野に関する理論と支援の展開     臨床心理面接演習  
心理支援に関する理論と実践   家族関係・集団・地域社会における心理支援 臨床心理基礎実習 心理実践実習Ⅳ
教育分野に関する理論と支援の展開   心理実践実習Ⅰ    
         

集中講義:司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開

通年講義:心理実践実習Ⅰ・心理実践実習Ⅳ

大学院授業科目
学部授業科目
その他