本センターでは,これまで,JICAの専門家派遣・本邦研修の受け入れ等を通じて,国際教育協力に関するノウハウを蓄積してきています。ノウハウの中には,途上国の教育現場で役立つような教材・指導書・教員研修システムの構築方法などがあり,現在世界各地で活躍する教育系のボランティアの方(特にJICAの青年海外協力隊・シニアボランティアの方)をなんらかの形で支援できるものと考えています。途上国の教育現場でご活躍の方で支援をご希望される方がいらっしゃいましたら,是非本センターまでご連絡ください。

ボランティア活動

JICA四国支部と「ジャマイカ算数教育の質の改善計画」に係る連携協力事業で覚書調印

鳴門教育大学は,平成29年6月30日,JICA(独立行政法人国際協力機構)四国支部と,大学の知見・人材を有効活用することによりジャマイカの算数教育の発展・振興を図ると共に,大学の国際協力分野における人材育成に資することを目的として,覚書を締結しました。期間は5年間。本件は,四国では初めてのJICA・大学間連絡事業となります。

同大学で行われた調印式では,高橋政俊JICA四国支部長と山下一夫学長が出席し,調印しました。

覚書に署名をする高橋JICA 四国支部長(左),山下鳴門教育大学長(右)

今回の覚書により,鳴門教育大学は,算数教育や国際理解教育を学んだ学生等を長期(2年)又は短期(原則2~3か月)JICAボランティアとしてジャマイカに派遣することが可能となりました。派遣された現地では,小学校で四則計算を教えたり,小学校教員を対象とした研修やワークショップを実施する等,具体的な授業・教材の提案・研修・支援を実施することで同国における算数科教育の改善に取り組みます。

この活動は,鳴門教育大学において,異文化理解,語学力及びコミュニケーション能力の向上だけでなく,初等中等教育段階における教育の向上に貢献できる教育となることを狙いとする「鳴門教育大学 グローバル教員養成プログラム」の一つとしても位置づけられ,実施されます。