教育探究総合コース

院生によるコース・分野等紹介を、インタビュー形式で紹介しています。

高度学校教育実践専攻
教育探究総合コース
堂下 明日香さん
埼玉県小学校教諭
2022(令和4)年度入学

私が所属する「教育探究総合コース」は、修士課程「現代教育課題総合コース」の系譜を引いています。新コースでも、実践との程よい距離を大切にしながら「現代」の「学び」や「教育課題」を「総合」的に考える場としてのコースの特徴をもっています。そのため、在籍する教授も院生も、専門も経歴も課題もバリエーションに富んでいます。私自身は、変化に富む時代を「子どもも大人も幸せに生きる」ために…という大きすぎる問いをもち教育探究総合コースに入りました。この問いにすぐに答えは出ませんが、多様な専門をもつコースで、多角的な視点から教育を見ることで、自分の根本にある問いが少しずつ見えてきています。また、バリエーションに富んだ仲間との対話は、新しい見方や問いを与えてくれ、充実した日々となっています。

2022(令和4)年8月収録

  • 合格のための秘訣を教えてください。
  • 3年以上の現場経験があったので、口頭試問のみの受験でしたが、入学願書の「研究希望調書」を書くために、自分の課題意識に関わる文献を読んだり、オンラインでの講演会にも積極的に参加したりといった勉強をしました。また、研究室訪問をさせていただき、自分の考えを伝えたり、先生やゼミの方の研究を聞けたりしたことが、学びにも意欲にもなり、とてもよかったと思っています。
  • 本学大学院に進学した動機・きっかけは?
  • 知人の先生が大学院で学んでおり、その先生の生き生きとした語り口から、大学院で学ぶことの楽しさや素晴らしさが伝わってきて「教職大学院」に興味を持ちました。「鳴門教育大学」を選んだのは、様々な特色あるコースに魅力を感じたからでした。特に、大学院ガイドブックに紹介されていた「教育探究総合コース」の『教育は多様。「教室」「時間割」「指導要領」などの枠にとらわれることなく、(中略)自由にそしてのびやかに「研究」と「実践」の間をつないで、教師も子どもとともに学んでいく教育を目指す。』という言葉に心を動かされました。また、現職教員を含む大学院生が多く学んでいることも魅力的で、「鳴門教育大学」への進学を決めました。
  • 入学しての本学の印象はどうですか?
  • 想像以上に、大学院生(現職教員を含む)が多く、年齢差の壁がとても低いことが印象的でした。そのため、世代の違う学部生の方やストレートの院生の方とも、気軽にコミュニケーションが取れて、嬉しい驚きでした。また、たくさんの教授がいらっしゃり、その専門が多岐に渡っていて、様々な角度からの示唆がとても刺激的でした。私は、学部の授業も受けているのですが、(自分の学部時代と比べ)グループワークや演習なども多く、学部生のICT活用の技術や発表の力に驚かされたり、素直な意見や気づきからも学ぶことが多くあったりし、現職教員として学ぶことの意義の大きさを感じました。
    魅力的な授業が多いですが、ちょっと大変だったことは、前期に前半(4月~6月上旬)と後半(6月上旬~8月上旬)があり、時間割が前期の途中で変わったり、同じ授業の中でも複数の教授で担当しているので、先生ごとのやり方やレポート課題があったりしたことです。授業の中では消化できず、十分な事前事後学習が必要な内容も多くありました。授業を入れすぎず、自分で学び直す時間を確保する「大学院の学び」を体験し、とても充実した学びをしています。
  • おすすめ授業科目について教えてください。
  • どの授業も学びが大きく、比べることは難しいのですが…「学校支援のための教育総合実践演習Ⅰ」がおすすめです。教育探究総合コースの先生が担当してくださり、文献や論文などを要約し、自分の考えを交流しあうという授業でした。私たちのコースは、新設1年目なので、現職教員3名と先生(計4人)で、毎回90分意見を交流しあうというとても濃密な時間でした。現職教員の職種が小・中・高とバラバラだったこともあり、発達段階や地域性などの違いからもたくさんの学びがありました。また、先生が提示してくださる文献は、これまでの自分の「当たり前」に、疑いと新しい発想をもたらしてくれ、大学院での学びが一層深まったと感じています。
  • 本学大学院への進学を検討している人にアドバイスをお願いします。
  • 私は、埼玉の教員なので、進学先に悩んだ時期がありましたが、思い切って鳴門教育大学に決めて本当によかったと思っています。自然も豊かで、人も豊かです。自分のもつ違和感や疑問、課題意識について自分のペースで学びたい方には、鳴門教育大学の教育探究総合コースは、とてもおすすめです。ぜひ一度、学校の見学や研究室訪問に来ていただけたらと思います。
 

       

堂下さんの1年次前期の時間割(2022(令和4)年度)
時限
    学級経営の理論と実践 授業の理論と実践  
生徒指導の理論と実践 カリキュラムデザインの理論と実践 STEAMと教科横断の教育的探究   教育評価の理論と実践
  消費と生活の教育総合デザイン   環境と人間の教育的探究 Socity5.0に向けた教育の情報化・情報教育
学校支援のための教育総合実践演習Ⅰ 学校心理学   中等家庭科教育論  
現代の公教育と人間形成の課題        

 

大学院授業科目
学部授業科目
その他(長期履修学生支援センター講義)