心理臨床コース 心理・教育科学領域
院生によるコース・分野等紹介を、インタビュー形式で紹介しています。
人間教育専攻
心理臨床コース
心理・教育科学領域
野口 太輔さん
佐賀県小学校教諭
2019(令和元)年度入学
心理・教育科学領域では、最新の脳科学、心理学の見地に基づいた授業を受けることができます。授業は大変魅力的で日々新たな知識を吸収することができます。また、領域の一つの柱に「予防教育」があります。この理論は「予防」という観点のみならず、学校教育の様々な場面に応用可能です。授業での学びを、現場での実践にすぐに展開できるということがこの領域の魅力の1つです。研究においては、基礎研究から応用研究まで、幅広くメンバーと切磋琢磨しながら進めることができます。授業、研究その両輪がうまくかみ合った領域が、心理・教育科学領域であると思います。
2019(令和元)年11月収録
- 野口さんの合格のための秘訣を教えてください。
- 私は3年以上の教職経験があるので、入試は口述試験のみでした。口述試験に向けて特別な対策をしたわけではありませんが、これまでの教員生活を振り返り、自分なりの課題を明確にしていきました。また、その課題に対してどのような解決方法が考えられるか一つ一つ考えていきました。
- 大学院へ進学した動機・きっかけは?
- 教員を続けていく中で直面した課題をどのように解決したらよいかと考え始めたことが大学院進学のきっかけです。教員を続け、経験を重ねるだけでは補うことができない部分があることに気付き、大学院で学ぼうと進学を決めました。
- 入学しての本学の印象はどうですか?
- 授業は講義を受けるという一方通行ではなく、テーマについて自分たちで考え発表するという時間が多くあります。インプットのみにとどまらずにアウトプットしていくことで、より理解が深まります。準備が大変な時もありますが、それ以上に充実感を感じることができます。また、研究室では先輩方の研究を参考にしながら自分の研究を考えていくことができます。困ったときには、先生や先輩方に丁寧に指導していただけるので、安心して進めることができます。授業、研究、どちらもバランスよく取り組める場所だと感じています。
- おすすめ授業科目について教えてください。
- 「予防教育開発・実施演習」という授業です。学校現場ではいじめや不登校など様々な不適応事象が存在します。このような学校不適応を防ぐために、心理・教育科学領域では「予防教育」の授業開発、実践が行われています。この授業では、予防教育の理論から実践までの一連の流れを学ぶことができます。現場に戻った時に、すぐに実践に移すことができるのでおすすめです。
- 大学院への進学するメリットを教えてください。
- 学校現場で毎日を過ごしていると、日々の忙しさから、教員としての自分や指導法の理論的な背景を振り返ることが疎かになることがあります。大学院では、授業を通して理論的な背景を学び直すこともできますし、新たな指導法について考えることもできます。教員生活を振り返り、新たな教員生活を築き上げていく上での一つの重要な転換期になるのではないかと思います。
野口さんの1年次前期の時間割(2019(令和元)年度) | |||||
時限 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
1 | 福祉分野に関する理論と支援の展開 | ||||
2 | 予防教育開発・実施演習 | 子どものこころへのアプローチ | |||
3 | |||||
4 | 教育分野に関する理論と支援の展開 | 心の発達・教育創造研究 | |||
5 | 心理教育科学研究 |
集中講義:
通年講義:予防教育開発・実施演習
その他:課題研究Ⅰ
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学部授業科目 |
その他 |