佐藤研究室3
鳴門教育大学 生物学分野 佐藤研究室 







1. 細胞核の機能について(佐藤)

 繊毛虫は単細胞の真核生物で,大きさの異なる2種の核(大核・小核)を持つ。小核は有性生殖過程で減数分裂を行うので,生殖核といわれ,大核は細胞にとって必要な情報を与えるので,体細胞核にあたるといわれる。大核と小核は有性生殖過程で1つの受精核から分化,発達する。この核分化の機構やその後の核の発達過程を核移植法を用いて研究している。また,小核を異種間で移植することでユープロテス族間での系統関係を調べている。


2. 外的環境に対する繊毛虫の反応(院生・学部生)

 繊毛虫では,接合物質の認識に関する機構,飢餓期に見られる形態の巨大化・共食い現象や,物理的な刺激に対しての回避行動など様々な外的な刺激や物質に対する反応が知られている。これらの反応・行動やそのときの条件,および刺激の受容体について研究している。


3. 身近な繊毛虫を中心とした生物教材の研究(院生・学部生)

 繊毛虫は海,川,池,水田などどこでも入手することができる。この繊毛虫を生物の教材とするため,採集方法の再検討や繊毛虫の利点を生かした教材化を試みている。





  





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