ここでは,学会誌「鳴門生徒指導研究」第16号の論文のタイトル(英文タイトル)・著者名・要約及びキーワードを各論文毎に掲載します。
(1)“信頼”を軸とした学校と父親の連携がもたらしたもの−父親から暴力を受けてきた男子高校生の実践報告− |
Cooperation between a Teacher and Father Based on "Trust" |
FUJII,Takashi |
要 約 |
キーワード:子どもの虐待,生徒指導,教育相談,連携,人とのつながり,グループダイナミクス |
(2)不登校児童生徒への養護教諭の関わり方−現職養護教諭を対象とした質問紙調査を中心として− |
A Study of Intervention of School-Nurse to Non-Attendant Pupils-Through a questionnaire to incumbent school-nurses- |
KAKUTA,Chiemi & SATO,Hikari & IGARASHI,Yuko |
要 約 |
キーワード:不登校,養護教諭,健康相談活動,受容,連携 |
(3)教師の児童理解を深めるための臨床心理学的実践研究−図画工科の授業作品から− |
A Practical Study for Understanding Children's Inner World from Clinical and Psychological Perspectives. |
NOMURA,Kyoko & KASAI,Makiko |
要 約 |
キーワード:児童理解,事例検討会,図画工作,臨床心理学 |
(4)2005年の世界の不登校研究の概観−PSYCHOLOGICAL ABSTRACTSの文献から− |
A Review of the Studies about Non Attendance at School,School Phobia, and School Refusal in the World(2005) |
SATO, Masamichi |
要 約 |
Key words : school attendance, school dropouts, school phobia, school refusal |
(5)乳幼児に対する「個に応じたケア保育」を実践出来る保育者養成−音楽療法(療育)の可能性の面から− |
Trainning for child care professionals who can practice individualized child care for infants and toddlers - The possibility of utilization of music therapy for child care - |
TATEMOTO,Chizuko |
要 約 現在,障害児やグレーゾーン児への支援,虐待児への対応,育児不安を持つ親への支援など。乳幼児を取り囲む課題は多い。それらの時代を背景にして,保育者養成校においても健常児のみならずそのような特別な関わりの必要な乳幼児や保護者に対し,通常の保育に加えて,ケア・支援をすることの出来る保育者の養成が求められている。本論文では,音楽療法(療育)をひとつの切り口とし,筆者が必要だとするケア・支援の観点から見た課題解決策である音楽療法(療育)の可能性を明らかにし,新しい取り組みである音楽療法(療育)の継続的な授業実践による事例を通して,保育者養成の側と保育者を目指し学ぶ学生の側から,先述課題へとせまる道筋を述べた。生きた力の育成を目指す実感を伴う学びの提供を通して,学生達は新しい知識や視野の習得,現場に繋がる意欲や動機付けの獲得,これからの人生を考える上での選択の材料の発見,学生生活における目標への発展などを行い,保育者像を具体的に描くきっかけと同時に本実践の目標を達成していったことが確かめられた。音楽療法(療育)を通したケア・支援する保育について養成校で授業実践したことは,時代の要請に即した新しい視野や知識・資質の獲得をはじめ,これから保育者となり乳幼児と向き合う者にとって有効であったと考えられる。 |
キーワード:音楽療法(療育),乳幼児,保育者養成 |
Copyright 2000-2006 Naruto Association of School Guidance and Counseling:Last Updated 2006.10.08