近年の子どもは、いじめや暴力で学校に適応できないケースや、うつ病、肥満等で心身の健康が著しく阻害されているケースが目立つ。この問題に対しては、不適応や病気罹患後の事後対応では不十分であり、すべての子どもがこのような問題をもつ可能性があるとの前提で、学校適応や心身の健康を一次予防的に維持、向上させる必要がある。
そのため、予防教育科学のもと、学校で行う一次予防教育の諸プログラムを開発・発展させる。そして、学校教員に実践者としてのトレーニングを実施し、円滑な適用環境を構築して、プログラムを広範囲の学校において継続的に適用する実践研究を実施する。
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