BPプロジェクトいじめ防止支援シンポジウムを開催しました

2019年3月14日

 平成31年2月11日(月)に東京駅前のステーションコンファレンス東京にて,文部科学省,国立教育政策研究所,公益社団法人日本PTA全国協議会のほか,東京都教育委員会及び全国小・中・高・特別支援学校長会(校長協会)並びにNHK等各メディアなど多数の関係機関からの後援を得て,シンポジウムを開催しました。今回で4回目を迎えた本シンポジウムでは,来賓に文部科学省から永山局長をお招きしたほか,基調講演に初めて「性の多様性」をテーマに扱うなど,参加者には,本プロジェクトの関係者のほか,全国から教育委員会関係者,教員,学生,一般など約170人が集まりました。

 第1部では,各大学の学長による挨拶の後,「各大学・地域におけるBPプロジェクトの展開」と題した宮城教育大学 久保順也准教授,上越教育大学 林泰成副学長,鳴門教育大学 阿形恒秀いじめ防止支援機構長,福岡教育大学 大坪靖直教育総合研究所副所長による各大学の取組報告と,事業4年間の成果を生かした座談会が行われました。
 

山下 一夫
 鳴門教育大学長
村松 隆
 宮城教育大学長
川崎 直哉
 上越教育大学長
櫻井 孝俊
 福岡教育大学長
大坪 靖直
 福岡教育大学 教授
 (教育総合研究所副所長)
阿形 恒秀
 鳴門教育大学 教授
 (いじめ防止支援機構長)
林 泰成
 上越教育大学 副学長
 
久保 順也
 宮城教育大学 准教授
 

 

  

  第2部では,文部科学省初等中等教育局の永山賀久局長をお招きし,来賓挨拶の後,以前から要望のあった性の多様性を取りあげて,葛西真記子 鳴門教育大学教授により「性の多様性の理解と学校現場でのいじめの現状」と題して,学校現場でできるいじめ事例への対応姿勢等についての熱のこもった基調講演があり,多くの参加者の好評を得ました。
 

永山 賀久
 文部科学省初等中等教育局長
 ( 来賓挨拶 )
葛西 真記子
 鳴門教育大学 教授
 ( 基調講演 )


 

 続いて「いじめ防止支援に係る他機関等の取組」と題して,公益社団法人日本PTA全国協議会からは,佐藤秀行参与の報告,東京都からは,東京都町田市立つくし野中学校 天利公一校長と上越教育大学 山田智之准教授による対談形式での報告がありました。東京都の取組については,本シンポジウム過去2回で紹介された取組と今回が3部構成となっており,行政の施策が学校現場にどう浸透し,実践されているかの紹介をもって締めくくられました。
 

佐藤 秀行
 公益社団法人日本PTA全国協議会 参与
天利 公一
 東京都町田市立つくし野中学校長
山田 智之
 上越教育大学 准教授


 

研修会の様子


 引き続き,森田洋司 日本生徒指導学会会長(鳴門教育大学特任教授)による「いじめの総括~参加者との対話を通して~」と題した,「いじめ防止対策推進法」の正確な共通理解や組織的対応・支援についての講演が行われました。
 全体的に今年度もたくさんの参加者から高評価(満足度92%)を得ており,また,北海道から沖縄まで全国各地から参加があったことは,本プロジェクトが一歩一歩着実に社会認知されていることを表すもので,実施側として本当に心強い限りです。
 閉会に当たり,櫻井孝俊 福岡教育大学長から連携大学を代表して挨拶があり,次年度以降も本プロジェクトによる,いじめ問題の防止に向けた積極的な取組とその成果に対する期待について抱負が述べられました。

 

森田 洋司
 日本生徒指導学会 会長
 鳴門教育大学 特任教授
 ( 講演 )
櫻井 孝俊
 福岡教育大学長
 ( 閉会挨拶 )
 
池田 誠喜
 鳴門教育大学 准教授
 ( 司会進行 )
 

                         


 BPプロジェクトは,次年度以降も,いじめ問題の防止に向けた積極的な取組と,その成果の発信に取り組んで参ります。

 

 

 

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