馬場暁子さんの「オブジェ」。5段三角柱構造の作品です。
アングルの部分に曲げ材を用い、柔らかな印象を獲得しました。

アイデアの基となった馬場さんのデザインスケッチはこちらを御覧ください。

以下は同じ地点から、少しずつ視点を上げて撮影したものです。

それぞれの薄い三角柱が、均等な角度差をもってずれていきます。
第１段と第５段が同じ角度になります。

それぞれの三角柱構造どうしは、直系4ミリの手製ダボで接続されています。
完成後も、接着剤等でとめておらず、取り外すことができます。

底面はこのように、板が接着されています。

底面の板と曲げ材の間には、若干の隙間ができてしまうのですが、
技術講座の院生さんのアドバイスで、ボンドに木屑を交ぜたもので、
埋めることができました。

曲げ材部分（アングル部分）のアップです。
板材の端をH型のスリットに加工し、切りそろえた曲げ材をはめ込みました。　

直線、曲線の連続が美しい作品です。

現段階は「オブジェ」となっていますが、
用途としては中央低部に水入れを置き、花器として使用することも可能。
また、中央に光源をセットし、和紙等張り込んで照明器具にすることも可能。
三角柱どうしの完全接着を行っていないので今後の追加工も可能なため、
後々の使い勝手をいろいろ考えている馬場さんでした。

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