ネイピア棒 イギリスのスコットランドの貴族であったジョン・ネイピアは対数やネイピア数を発明した数学者としても知られる。 大英帝国の大航海時代には航海用の正確な時計(マリンクロノメーター)と三角関数を含む正確な数表が重要であった。 この計算を効果的に行うために,ジョン・ネイピアは格子掛算表を利用する棒計算術を提案した。 これは,九九表を記載している棒または骨を用いて計算を行うものである。 ネイピア棒の特徴は,裏返すと9の補数の九九表が描かれていることである。 この補数の概念がコンピュータ開発における減算機構の簡素化に繋がった。