サバティカル研修報告:アイルランド・ダブリンシティ大学での研究交流
鳴門教育大学では、教員が一定期間、研究に専念できる「サバティカル制度」を設けています。
2025(令和7)年4月から9月にかけて、社会科教育コースの青葉暢子教授が同制度を活用し、アイルランド・ダブリンシティ大学に滞在しました。
現地では共同研究やセミナー報告を行い、様々な国の研究者との交流を通して多くの学びと刺激を得られたようです。
以下に、青葉教授からの研修報告をご紹介します。
サバティカル研修に行ってきました
社会科教育コースの青葉暢子です。
2025年4月から9月末までサバティカル研修でアイルランドのダブリンシティ大学に行っていました。
ダブリンシティ大学では共同研究者のMalcolm Brady教授が研究室等の手配をしてくださり、6か月間、久しぶりに研究三昧の生活を送ることができました。

(共同研究者のMalcolm Brady教授(左)と、青葉教授)
大学では、月に2度くらい、海外からの研究者のセミナーが開催され、私も4月にa DCU Anti-Corruption Research Centre event(反汚職研究センター)のワークショップで日本の企業文化について報告し、6月のセミナーでは日本とアイルランドの雇用について報告をしました。Anti-Corruption Research Centreでは、パキスタンから招かれたBanerjee Ritwik教授が警察官の汚職について講演したほか、ウクライナやロシアから来ているvisiting researcherやトリニティカレッジのPhDの学生が報告しました。
Brady教授との共同研究は、Proficient Investment and Hofstede’s Cultural Indexesというタイトルで、正規雇用のスキルの獲得と国の文化の違いの関係について研究しています。サバティカル研修期間中の研究については、10月に学会発表を行い、年内をめどに投稿予定です。
ダブリンシティ大学では、Brady教授のほか、Mathieu Mercadier教授(下の写真左から2人目)、Arash Aloosh教授(一番左側)、Lu Xu教授(一番右側)とも交流があり、Mercadier教授とはBrady教授とは別の共同研究が進んでいます。ヨーロッパではオーストリアの学会に行くとか、休みにイタリアのCagliariに行ってくる等、日本の国内旅行くらいの感覚でヨーロッパ諸国を移動しているようです。私の交流のあった3人は皆出身は異なりますが、3人ともフランスで博士学位を取得したと聞いています。
9月に帰国する前に、ダブリン市内で送別会を開いてくれました。また会おう、と言われて、サバティカル研修の終わりは、新しい交流の始まりなのだと実感しました。

(左から、Arash Aloosh教授、Mathieu Mercadier教授、青葉教授、Lu Xu教授)
参考:教員情報データベース




