米科学誌Scienceへの研究成果の掲載について

2013年4月26日

文部科学省・科学研究費補助金・新学術領域研究「年縞堆積物による環太平洋諸

文明の高精度環境史復元」 (研究代表者:米延仁志,本学准教授)の研究成果
が米科学誌Scienceに掲載されました(http://www.sciencemag.org/content/340/6131/467)。

 

◇研究成果の概要:マヤ文明最古の公共祭祀建築

グアテマラにあるセイバル遺跡の大規模で層位的な発掘調査と14C年代による詳
細な編年の結果、マヤ文明の起源を考える上で重要な定型化された公共祭祀建
築は、従来の学説よりも200年ほど早く、前1000年頃に建設されたことが明らか
になった。また本研究の成果から、マヤ文明が近隣のオルメカ文明(メキシコ
湾岸低地南部)の一方的な影響により興ったとするマヤ文明の起源に関する従来
の有力説とは異なる、より複雑な社会変化の過程が示唆される。マヤの人々
は、地域間ネットワークに参加して遠隔地から重要な物資を搬入するだけでな
く、観念体系や美術・建築様式などの知識を交換して、マヤ文明を築き上げて
いったと考えられる。

◇研究領域のウェブサイト
環太平洋の環境文明史
http://dendro.naruto-u.ac.jp/ppecc/doku.php

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