平成30年3月 卒業・修了生

久保 佳加さん 就職活動体験記

学部
小学校教育専修 体育科教育コース
久保 佳加さん(平成30年3月卒業)

(徳島県 教員採用試験(小学校) 合格)

 

自分を信じて 

<はじめに>

 教員採用試験の対策をする中で、しっかり自分のペース・自分に合った勉強法を見つけるのが一番大切だと思います。以下に私の勉強法を示しますので、ほんの少しでも参考になれば幸いです。

 

<情報収集>

 何から始めていいか分からなかったので、まずは合宿研修から帰ってすぐ就職支援室に行きました。先生に聞いたり報告書を読んだりして、自分の受験する自治体の試験科目や傾向をしっかりと調べることから始めるといいと思います。試験科目の配点も重要なポイントです。

<一次試験>

〇筆記試験

 小学校全科は、オープンセサミと過去問をひたすら解き、間違ったところはノートにまとめていきました。自分が受けない自治体の過去問も解くといいと思います。一般教養は、小学校全科と重複する部分もあるので、参考書等での対策はあまりしませんでした。過去問を解いて間違ったところだけ復習するようにしました。教職教養は、ガイダンスに参加するのが一番いいです。ガイダンスでいただいた資料をしっかり読んで、最後にある問題を解けば十分だと思います。

〇集団討論

 ガイダンスや県人会に積極的に参加し、とにかく練習するしかないです。やってみないと自分の課題はみえないので、勇気を出して参加しましょう。何回も練習しておくと、本番でもあまり緊張せずに発言できるようになります。

<二次試験>

〇模擬授業・個人面接

 受験する自治体によってかなり傾向が異なります。ガイダンスや県人会で効率よく練習を積んでください。なかなか勇気が出せない人は、まず見学に行きましょう。その際に、自分だったらどう答えるかを考えてみるといいと思います。見学だけではなかなか力はつかないので、恥ずかしがらずにとりあえずやってみることが一番だと思います。

〇論作文

 ガイダンスで3題用意してくださったものは必ず書いてください。最初は全然上手く書けなくても、丁寧に添削していただけるので、だんだん自信をもって書けるようになります。苦手な人ほどたくさん書いて添削してもらいましょう。少なくとも1回は時間をはかって書く練習をしておいた方がいいと思います。

 

<最後に>

 これから教員採用試験に向けて勉強する中で、すごく不安になったり焦りを感じたりすることもあると思います。その時にどれだけ自分を信じられるかが鍵になると思うので、自信をもって頑張ってください。皆さんの努力が実を結ぶことを祈っています。

 

 

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北尾 賢人さん 就職活動体験記

大学院
教科・領域教育専攻 生活健康系コース(保健体育)
北尾 賢人さん(平成30年3月修了)

(徳島県・神戸市・横浜市 教員採用試験(小学校) 合格)

 

教育ビジョンをしっかりもつ

<一次試験>

○筆記試験

 勉強時間は毎日9時間を目安にしていました。配分は学習指導要領、教職教養、小学校全科・一般教養をそれぞれ3時間ぐらいです。私は、参考書で知識を積み重ねて実践問題を解くのではなく、いきなり過去問や実践問題を解いていきました。そこで、間違えた問題を丁寧に参考書を見ながら復習していきました。実際に自分の間違えた問題を振り返ることで自分にとって必要感が出てくるので頭にも入りやすいと思います。

○集団討論

 集団討論は4月から練習を始めました。県人会などで開催される練習会に週1回程度で参加していました。友達のいいなと思った意見や考えはメモをとり自分の中に取り入れていくといいと思います。

 

<二次試験>

 二次試験は一次試験が終わってから対策をするのでは時間がないので集団討論と同様に4月から少しずつ準備を始めるようにしました。

○模擬授業、面接、場面指導

 4月から就職支援室が開催してくれるガイダンスにできるだけ参加しました。そこで、たくさんの人の授業や面接、場面指導を見ることや、先生方のアドバイスをしっかり聞き、それをノートに書き留めていきました。また、模擬授業は4月から国語と算数の小学校の教科書を少しずつ見ていき、どの学年でどの内容を子どもたちは学ぶのかを把握するようにしました。一次試験後は、できる日は毎日模擬授業、面接、場面指導をしました。特に、面接や場面指導はゼミ内で繰り返しパターンを変えながらしました。

○小論文

 小論文は9月から1年かけてじっくり書いていきました。ひと月に2題書くようにしました。1題を書くのに3回ほど書き直しをしながら就職支援室の先生に合格をいただいたら次のお題を書くという形でやっていきました。

 

<最後に>

 教員採用試験を合格するためには上記に示したことをやっていくのは当然大切なことです。しかし、それ以上にボランティアや授業観察など学校現場に積極的に足を運びたくさんの子どもたちとかかわることが大切だと思います。私は、ボランティアや授業観察などを通してたくさんの子どもたちとかかわる中で、なぜ自分が教員を目指すのか、教員として子どもたちにどのような力を身に付けさせたいのか、どんな学級を作りたいのかといった教育ビジョンを明確にもつことができました。教員採用試験をゴールにするのではレベルが低いと思います。教員になってからも学び続ける姿勢を持ち続け、教員としての自分の力を高めていく必要があると思います。自分の教育ビジョンをしっかりもつことはその原動力になるはずです。頑張ってください。

 

中川 弥生さん 就職活動体験記

大学院
教科・領域教育専攻 言語系コース(国語)
中川 弥生さん(平成30年3月修了)

(徳島県・香川県 教員採用試験(中学校国語) 合格)

 

一歩踏み出す勇気

【一次試験】

〈教職教養〉

 ガイダンスに必ず参加していました。ガイダンスでは、独学では入手困難な情報を、ポイントもおさえて教えてもらえます。私は、その日のうちに復習しました。試験が差し迫ってきたら、もう一度最初から解き直しました。これで、教職教養はカバーできました。

〈専門科目(国語)〉

『中高国語らくらくマスター』で基礎作りをしました。その後、10年分の過去問が掲載されている問題集を2回通り解きました。中高国語は、古典分野でいかに得点できるかがカギとなります。私は、教員採用試験の古典の対策となる授業を受講しました。また、教授や現職の先生方、教員経験のある方に、専門的なことを教えてもらっていました。

〈集団討論・集団面接〉

特別ガイダンスに時々参加しました。さらに、私は院生で集まって行っていた対策会にも参加していました。学部生の間にも様々な対策会があると思いますし、県人会での対策も段々と始まっていくと思います。初めての場所は怖いものですが、継続して参加するうちに、互いに助け合える心強い仲間になっていきます。

【二次試験】

〈論作文〉

ガイダンスで詳しい説明があります。最初は書けなくて当然なので、とにかく自分なりに書いてみることが大事です。何回か添削してもらううちに、書けるようになりました。

〈模擬授業〉

受験地別の二次対策ガイダンスに参加しました。また、県人会や院生で行っていた対策会で他の人に見てもらったり、自分のコースの教授に見ていただいたりしました。模擬授業も受験地によって特徴が異なるので、対策は不可欠です。

〈個人面接〉

集団討論・集団面接の対策と同じです。一次試験前から計画的に練習に取り組んでおくことをお勧めします。

 

【最後に】

 教員採用試験は、自分から行動した人が受かります。当然ですが、楽をして受かるようには作られていません。不安でいっぱいかもしれませんが、鳴門教育大学は、学生が勇気を出して一歩踏み出すだけで、面白いくらい道が拓けていくように、先生方や過去の先輩方が既に道を作ってくれています。その道を信じて、友人と一緒に切磋琢磨しながら、日々全力で頑張ってみてください。結果はきっとついてきます。心から応援しています。

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浦部 博之さん 就職活動体験記

大学院
特別支援教育専攻
浦部 博之さん(平成30年3月修了)

(愛媛県 教員採用試験(特別支援学校中学部 国語(知肢病)) 合格)

(高知県 教員採用試験(特別支援学校中・高等部 国語) 合格)

 

「大学で教育学を学んでいなくても,合格は可能です!!!

<受験する自治体について>

実際に受験をしてみての体感として,受験する自治体の数は「本命」「滑り止め」「練習」の3つぐらいに絞った方が良いかもと思います。試験日が重複する可能性や,試験地に移動する時間,交通費や宿泊費などの負担が大きくなるため,私自身は,3つが限界でした。また,面接試験があると,県の教育方針などを覚える必要があり,受験する自治体が多くなればなるほど混乱するため,ある程度絞って,受験をすると集中できます。

 

<筆記試験の対策について>

 私は大学が,高知大学の農学部でした。なので,土壌の改良の方法や田植えの上手な仕方といった農業関係の知識しかなく,教育学の知識は大学院入学までは全くありませんでした。筆記試験の勉強は,附属中学校での主免教育実習が終わった(L2の)10月以降にスタートしました。10月~12月は基礎固め,1月~3月は基本問題をどんどん解く,4月~6月は過去問を解くなど,教採までの残りの時間を3つに分けて,スモールステップアップで勉強していきました。また,就職支援室の教職教養の対策講座は,本当におすすめです!教職教養は,この対策講座で十分な状態になります。予備校でこの授業をとったなら,おそらく10万円以上はすると思います。このような対策講座があることが教育大学に入ったメリットですので,有効活用してください。また,勉強方法ですが,どんどんノートに書く方法で勉強しました。問題をノートに解いたり,また,漢字などは毎日ノートに100個ずつ程度は書いたりしました。最終的に,使用したノートは1年で43冊になりました。対策講座で配られた問題などを,何度も何度も繰り返して解くなど,復習も非常に大切です。私は同じ問題を5回は繰り返し解きました。

 

<面接対策について>

 面接では,就職支援室にある歴代の先輩方の受験報告書が非常に役に立ちました。報告書を読んでいなかったら,合格は不可能だったと思います。特に高知県などは,必ず毎年聞かれている質問も多くあるため,何を答えるかを事前に考えるようにしていました。また,就職支援室では,面接対策などの対策講座が多く開催されているため,講義と重なっていない時は,必ず参加するようにしていました。面接は,ある程度の場数を踏む必要があるため,どんどん対策講座に参加してください。

お問い合わせ

教務部学生課就職支援室就職支援係
電話:088-687-6112
ファクシミリ:088-687-6121