2000.2.4 大学間遠隔共同講義 SCS 教育工学特講2

資料:http://www.naruto-u.ac.jp/~rcse/m_SCS_lecture00.2.4.html

コミュニケーションで思考を促進する
−創造的な問題解決をめざして−

三宮真智子(鳴門教育大学学校教育研究センター)

sannomiy@naruto-u.ac.jp

http://www.naruto-u.ac.jp/~sannomiy/

  1.現実的な問題を解くには

(1)問題(解決)とは何か

(2)2種類の問題を区別する

○明確な(well-defined)問題 vs. 不明確な(ill-defined )問題
  (Reitman,W.R.,1965)
○型通りの(routine)問題解決 vs. 創造的問題解決

(3)現実的な問題の特徴

○問題が不明確 →創造的問題解決が要求される
○複数の解
○多くの要因が関与(状況の制約,他者とのかかわり,心理的満足など)


 例)大学院でよい授業をするにはどうすればいいか?
   学級崩壊をなくすにはどうすればいいか?
   楽しいヨーロッパ旅行をするにはどうすればいいか?

 ☆現実的な問題を解決する力こそサクセスフル・インテリジェンス
  (Sternberg,R.J.,1996)

   2.創造的問題解決に役立つもの

(1)認知的特性

○問題に対して敏感
○思考が流暢
○思考が柔軟
○思考が独創的(非凡)
○思考が緻密
○問題を再定義する(とらえ直す)力
 (Guilford,J.P.,1950)

(2)方法論についての知識

○問題の明確化
○問題解決の段階
(Wallas,G.,1926; Dewey,J.,1933; Sternberg,R.J.,1996)
○発想の量と質との関係
○視点と情報活用
○発想技法

   3.創造的問題解決者への道

○発想は,まず量をこなして
      N問題,カレー問題
○吟味は,思考の方略を使って
      花嫁の秘密,英語上達法,ソーダに酔う,シラミ健康法
○知識の重要さを知る
      対象領域についての知識
      人間の情報処理についての知識
○問題の多様なとらえ方・解決策に触れる

   4.コミュニケーションで思考を促進する

(1)共同思考

○発想を活性化
○吟味を多面的に
○共同思考の落とし穴に注意
○どんな相手がいいか
○メディアの選択

(2)思考訓練/考え方学習

○考えるという行為を観察する
○考える方法を身につける
○考えることを楽しむ
       ピロロ問題

   5.新しい思考研究に向けて

参考図書 の紹介は,当日行います。

   

問題解決を支援するコラボレーション・ネットワーク:
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