フィークス実践者からの報告

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対人ストレスの低減を目的とした心の健康教育

ー教育プログラムの作成とその効果の評価ー

  

北島南小学校  堤 広幸

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このプログラムは、いじめ・不登校などに陥りがちな現代の小学生に対し、

それらの大きな原因ともなっている対人的なストレスを軽減させる

予防的なこころの健康教育を試みたものです。

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   近年、学校現場におけるいじめ、不登校などの問題の多発に対しては、様々な解決努力がなされてはいますが、状況は依然として深刻です。問題の発生は予測が非常に困難であり、教員は問題発生後の対症療法的な指導に奔走しているのが現状です。しかし学校現場において、教員がカウンセラーとして機能することは、教師がおかれている状況からいえば非常に困難なことであり、私たち教師が本来なすべき役割ではないように思えます。教師がなすべきなのは問題が発生する前に、予防的な教育をクラス集団に対して行うことであると考えました。

 さて、嶋田ら(1992)らが、児童生徒の問題行動や学校不適応を解決する上で、子どもたちのストレスを低減させることが重要な手段の一つであると示していることから、本プログラムでは、フィークス・プログラムのもと、実際の学校現場において、一般的な教員が特別な訓練なしでも指導可能なこころの集団健康教育のためのプログラムの開発研究を行いました。

 ストレスを低減させるための具体的な対象としては、行動面に焦点を当て、リラクセーション法アサーショントレーニングを取り入れています。

   プログラムは、徳島県板野郡の2小学校において、1998年5月から7月にかけて実施しました。

 

 

 実施後における結果

 教育を行ったクラスにおいて、ストレスが低減され、とくに児童の無気力状態の改善がみられました。実施後のみならず、夏休みをはさんで10週間後に行った調査においても、安定した効果がみられています。  

 また、アサーショントレーニングによって直接向上を試みた主張性尺度得点においても、教育クラスで顕著な効果があり、しかも夏休み後においても効果が持続されていました。

 この結果から、学級集団において本プログラムを実施することにより、児童の自己表現の力を向上させ、ストレスを低減させることができることがわかりました。児童の問題行動・学校不適応等を予防するためのこころの健康教育に一つの可能性を示すことができたとも思われます。

 今後は、より多くのクラスでたくさんの方々にプログラムに取り組んでいただき、ご意見をいただきながら、プログラムの完成度を高め、児童の心身の健康に寄与できればと考えています。

(このページ作成 堤)

 

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