平成28年度特別表彰受賞者

所属・氏名 生活・健康系教育部  南 隆尚 准教授 20161003南 隆尚 
教員情報データベース http://www.naruto-u.ac.jp/edb/researcher/2010121603361/
選定理由及び
優れた教育手法
 南 隆尚氏は,保健体育運動学分野を専門としてしており,特に水球競技のコーチングに長く携わってきた。2016年第31回リオデジャネイロオリンピックでは,水球男子日本代表アシスタントコーチとしてチームに帯同し,体力トレーニング・戦術面・情報戦略担当としてチームの強化に尽力した。
これらの経験を本学学部スポーツトレーニング論,スポーツトレーニング研究・同演習などの授業において最新スポーツトレーニング情報として本学学生に教示するとともに,近年問題となる体育・運動部活動の指導者育成などの資質・知識向上に努めた。また健康スポーツ科学I,初等体育Iなどの水泳実技指導においても,その専門性を広く発揮している。
 同氏は2002年から断続的に水球日本代表の指導に携わってきた。特に世界選手権・アジア大会など日本代表コーチを20大会以上で就任,2016年世界ユース大会において高校生を中心とする育成年代のヘッドコーチも務めた。また2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた全国的なスポーツムーブメントに寄与できる人材として今後の活躍が期待できる。
 以上のとおり,長年にわたり世界レベルでのスポーツ振興及び発展に寄与するとともに,その経験を本学の教育に活かしてきたことは,本学ひいてはわが国への多大な貢献となっているものである。
受賞者のコメント

 2016年リオデジャネイロオリンピックに水球男子日本代表コーチとして帯同させていただきました。2015年アジア予選で優勝し,1984年ロサンゼルス五輪以来32年ぶりの出場です。このような機会に恵まれたことは,鳴門教育大学の学生・教員・大学運営に関わる全ての方々の支援があったからです。これを成果とし『特別表彰』をいただきましたことを改めて御礼申し上げます。結果は全敗でしたが,世界トップと最高の舞台で戦えたことは大きな糧となると思います。

 2020年に東京五輪が計画されており,日本のスポーツ界は新たな時代を迎えようとしています。スポーツは身体的活動ですが,そこには人類の極限を争う競技としての側面と,人間の歴史・文化・経済の活動として側面もあります。またスポーツを通じた国際交流を契機とし,平和の祭典とも呼ばれています。災害復興も忘れてはいけません。これは現実であり,東京では大きなムーブメント(潮流)を起こし,レガシー(遺産)を残そうと多くの人が尽力しています。ただスポーツはそれほど高尚なものではなく,みんなのものです。私の活動で五輪を少しでも身近に感じてもらえれば幸いです。スポーツには「する・みる・ささえる」関わりがあると言われます。様々な機会でスポーツに触れ,最後にご自身のお身体とご健康を振り返る機会になればと思います。

 

最終更新日:2016年10月25日