文部科学省平成18年度特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)
      


【フォーラムの目的】
 @教科・領域を異にする複数の学習チームがグループを組織して取り組んだ教育課題(構造化された教育課題)
   に対する成果を,プレゼンテーションにより公表し,互いに議論をすることを通して,受講院生の授業力と協働
   力の向上を図る。
 A人間教育専攻・特別支援教育専攻の個別チームの取組を,ポスターセッションにより公表し,互いに議論する
   ことを通じて,受講院生の授業力と協働力の向上を図る。
 Bフォーラムを通じて,大学院カリキュラムのコアである「教育実践フィールド研究」の成果を教育現場に還元す
   るとともに,社会的な評価を受ける。


【 日   時 】  平成21年10月7日(水) 13:00〜17:50

【 場   所 】  鳴門教育大学 講堂



●ポスターセッション
 (講堂1階フロア 13:00〜14:30)*ポスター掲示は17:50まで
 ☆ 人間教育専攻
 ☆ 特別支援教育専攻



●プレゼンテーション (講堂 14:40〜17:50)
 ☆ 教科・領域教育専攻
●14:40
主催者代表挨拶 総合司会
 鳴門教育大学長   高橋  啓  鳴門教育大学
 人文・社会系教育部 准教授 梅津 正美

●14:45
本フォーラムの趣旨説明
 鳴門教育大学
 人文・社会系教育部 准教授 山森 直人

●14:50
グループT・U・Vの成果発表



16:20〜16:30 休 憩
●16:30
グループW・Xの成果発表

●17:25 講 評





       
財団法人徳島県体育協会 専務理事 宇山 孝人 氏

●17:45 主催者代表挨拶





       
鳴門教育大学 理事 田中 雄三
●17:50 閉 会


報告 : 教育実践フィールド研究フォーラム  人文・社会系教育部 准教授 山森直人

 教育の専門職の育成を推進してきた鳴門教育大学大学院では,その教育理念であるコアカリキュラムの一環
として,平成19年度の準備・試行期間を経て20年度より「教育実践フィールド研究」を立ち上げ大学院教育改革
に取り組んできました。そして,その初めての成果報告の場として本年10月7日に教育実践フィールド研究フォー
ラムを開催しました。
 この授業の目的は本学大学院生の「教育実践力」ひいては「授業力」の育成にあります。そしてそれを,学校教
育現場と大学院における学びの往還,および,さまざまなキャリアをもつ大学院生同士の協働,専攻や教科を異
にする院生同士の協働,そして学年を異にする院生同士の協働,を通して実現するところに本授業の特色があり
ます。
 そして,このフォーラムの主旨は,本授業を通して垣間見た教育現場にあるさまざまな問題や課題を,また授業
実践等を通じて得た貴重な体験や発見を,個人あるいは所属コースの学びにとどめるのではなく,専攻やコース
すなわち専門を超えたレベルでの学びへと広げ,本授業の受講生の「授業力」と「協働力」の育成に結実させるこ
とにあります。そして同時に,このような場を通して,本学大学院での学びの成果を教育現場へむけて公表し,社
会的な評価を得ることも,このフォーラムの主要なねらいであります。
 フォーラムの前半では,まず人間教育専攻・特別支援教育専攻からの代表チームが,昨年度行った実践教育
の成果をポスターセッションを通じて公表しました。フォーラムの後半では,教科・領域教育専攻の大学院生がプ
レゼンテーション形式の成果報告を行いました。このプレゼンテーションでは,教科を異にする複数の学習チーム
(20チーム)が5つのグループを組織して共通の教育課題に対して取り組んできた研究成果が発表されました。

 フォーラムの最後には,宇山孝人先生(財団法人徳島県体育協会専務理事)から教育実践フィールド研究の成
果について講評いただきました。宇山先生は,本フォーラムで報告された教育実践は子どもの自主性・主体性を
重視しており,子どもとの関わりの中で大学院生が教育者として成長するような取組みであったと評してくださいま
した。また,現場(フィールド校)側からこの実践に関わられたご経験をふまえ最新の教育研究に関する情報を得
て指導力向上に役立ったと述べられました。今後の期待としては,自分で考える子どもを育てるためにも,大学院
生には自分自身で考えるために必要な専門性を身につけてほしいこと,そして,さまざまなキャリアをもつ院生が
集って学ぶ鳴門教育大学の利点を活かして,教育現場と連携し教育の理論と実践に関する学びを深めていって
ほしいこと,を挙げられました。
 今回の取組みと成果そしてそれらに対する評価をもとに,今後も鳴門教育大学大学院のコアカリキュラムの柱
である教育実践フィールド研究が,本学大学院生の教育実践力を育成する場として発展していくことを願います。




                    <BACK>