・野崎窮作品集


大地の詩
1990年
委嘱制作,青森県階上町役場前庭に設置,
石彫・黒御影石(305p×160p×125p,
10d)
巨大な原石の中に,雲や街並み,光といった
特別な空間,一つの理想郷を制作した。また
設置環境を考慮した配置とし,彫刻の穴から
後方に大きな欅の木が見えるようにした。




あぶくま童子
1995年
あぶくまストーンコンベンション '95
委嘱制作,福島県飯舘村スポーツ公園,
同地に設置,飯舘村主催,
石彫・白御影石(285p×240p×100p,7d) 
削岩機とルートハンマーにより人工的に作ら
れた風化の形として,案山子のような
人間像を制作。
高台の野原に設置される。




海景
1996年
石彫・黒御影石(115p×285p×60p,1d)
板状の石を海のイメージになるように人工的
に風化させ,自然の雄大さを表現する。
エアー工具(チッパ)等により技法を
自分なりに工夫した。





1996年
いけだ彫刻シンポジウム '96
委嘱制作,池田市主催(大阪)
石彫・黒御影石(170p×110p×80p)
より自然に近い風化の形として原石にたくさん
の穴をうがつことにより,空間的な彫刻を
目指し,その制作行為の中に時間的意味を
与えた。府道箕面池田線(桜通り)に設置






















聴触質・時景板 (上の作品)
1999年
石彫・黒御影石(7p×272p×110p)
板状の石を無作為に荒らし,それをある
程度の厚さになるよう研磨することで
表出された模様に着目し,刻み込まれた
深さに時間を読む表現とした。

聴触質・内板界 (下の作品)
1999年
石彫 (12p×282p×220p)
「聴職質・時景板」より少し厚い板状の作品で
あり,手法は同じであるが,石板の中に風景
が鳥瞰的に表れるようにした。又割って元に
もどす技法により,石の自然性を強調した。

左の写真撮影:瀧浦秀雄








聴触質・時景板
聴触質・内板界

(部分)









聴触界北灘
2000年
委嘱制作,うずしおロマンチック海道彫刻公園,
徳島県鳴門市北灘町折野の現場にて制作・設置,
石彫(石積み)・白御影石
(約180p×約910p×約680p)
鑑賞者や周りの景観がこの彫刻(環境造形作品)
が在ることにより主役となるような作品にした。
従来の彫刻の概念を超えた立体作品。
つまり海を眺めるための小さな丘を制作し,
人がこの丘に登り座ることで
完結するような装置(環境造形作品)をめざした。



 
石島 (上の作品)
2003年
石彫・黒御影石(20p×105p×42p) 
自然石に近い形であるが,わずかに作為が
感じられるようなフェイクとしての石を制作。
全体として島のような塊を作ろうと考えた。

割石 (中の作品)
2003年
石彫・黒御影石(60p×110p×70p)
自然石に似せた塊であるが,人工的な要素が
残っており,割る行為がそれを象徴している
作品である。

豊石 (下の作品)
2003年
石彫・黒御影石(60p×63p×58p)
庭石の立石のような存在を目指した。その
表層に下にゆっくりと垂れるような意匠を
施すことにより,癒しとしての豊かな石を
表現する。

左の写真撮影:瀧浦秀雄





2005年
鳴門砂岩と石灰岩によるインスタレーション
(サイズ可変,場所:ギャラリー菜園子T)
主な材料として,現在住んでいる地域で産出
される石(鳴門砂岩)を素材にした。石を割り,
その割れ肌を生かした作品。













土にうまれ森にいき風となる
2007年
Artist in Residence at IGA 2007参加滞在制作
2007年7月〜9月
青山ハーモニー・フォレスト(三重県伊賀市種生)
主催:NPO法人 Arts Planet Plan from IGA, 共催:伊賀市等,

石彫・白御影石(作品3点の構成による環境造形作品)
展示・設置面積(約10m×30m)
制作意図は,自然のサイクル,つまり生きて死んでいくことの
繰り返しを三つの石の塊で表現し,風化した石の形や木の
根っこのような有機的形を原石の一部に加工する。設置は
彫刻があることによって,周りの自然をより美しいと
感じるよう,彫刻3点の配置を工夫した。地元産出の石を使用。





作品「土」(82p×150p×113p)






作品「森」(70p×105p×88p)






作品「風」(95p×118p×108p)









作品上部に岩手山が見えていたが
写真に写すことができなかった。

遠くから語る
2009年
委嘱制作,岩手県立杜陵高校中庭に設置,
環境造形作品
石彫・黒御影石(約 95p×250p×135p, 約4.5d)




当高校の卒業生である田口祐三氏のご遺志を継がれた親族の方々のご厚意によって制作された作品。様々な思いがこめられた作品であるが第一に岩手山へのオマージュとして制作した。また,ピロティからは見ることが出来ないが,作品の後方(北)に岩手山がそびえている。建物2階からその配置関係が理解できる。














         

              雪景の中の作品







2009年
委嘱出品, 第47回徳島彫刻集団 野外彫刻展
徳島中央公園,徳島彫刻集団主催,徳島市等後援,
流木と鳴門砂岩等によるインスタレーション
(300cm×600cm×420cm)






遠くへ
2010年
石彫・黒御影石(32p×50p×62p)
第9回「風の芸術展」トリエンナーレまくらざき出品
協賛賞(マルハチ テクノロジー賞)受賞
(平成23年,枕崎市の駅通りに設置される。)






奥の作品(270cm×400cm×155cm)





手前の作品(100cm×360cm×230cm)







おもい
2010年
委嘱出品,第48回徳島彫刻集団 野外彫刻展

徳島中央公園,徳島彫刻集団主催,徳島市等後援,
流木と白御影石を使用した2点の立体によるインスタレーション,
二つの作品の間隔6.5m












 








ギンガギンドロ

2014年
石彫・黒御影石(作品),白御影石(台座)
(約 315p×191p×191p,台座を含んだサイズ)
岩手県立盛岡第四高等学校創立50周年記念モニュメント
同校第1回卒業生有志の寄贈であり,第7回卒業生として制作。正門近くに設置。
銘板制作:大場冨生氏(第1回生)




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