鳴門教育大学大学院 高度学校教育実践専攻 学習指導力・ICT教育実践力開発コース 教育認知心理学研究室 (皆川直凡研究室)

研究計画と教育方針

研究室の専門性

皆川研究室 (教育認知心理学研究室)は,鳴門教育大学大学院学校教育研究科高度学校教育実践専攻(教職大学院)の学習指導力・ICT教育実践力開発コースに所属しています。認知心理学の理論と方法にもとづき,動機づけやメタ認知といった学習者の心理についての研究を行い,社会的構成主義の立場から,学習者理解に根ざした授業,人間形成に資する教育を探究しています。2010年7月より小・中学校の先生方と定期的に研究会(「ヴィゴツキーを読む会」など)を行い,先生方との協働により,子供の最近接発達領域を考慮し,自立的で協同的な学びを支援する教育実践に取り組んできました。「ヴィゴツキーを読む会」には,2021年度より高等学校の先生が参加されています。校種・教科を越えて,現職教員の抱える教育課題の解決に寄与することをめざしています。
当研究室の教員は,学校心理士スーパーバイザーの資格を有し,学力向上ならびに学業不振の改善のための個別相談にも応じています。また,2020年度より教職大学院修了により学校心理士の取得を目指すことができるようになったことから(詳細は,学校心理士認定運営機構のウェブサイトをご覧ください),学校心理士の取得のための教育・支援も行います。

研究室の教育方針・受験生へのメッセージ

知識の獲得に加えて活用できる学びの創出をめざして,自己調整学習や協働(協同)学習の理論と方法を探究しています。教科横断的な視野に立ち,俳句や紙芝居,遍路といった日本の文化を題材とする教育にも携わっています。統計学的手法を用いて,教育効果の評価をおこなっています。当研究室の担当教員は,大学院や学部における 複数の担当科目(学習者の心理とアクティブラーニング,教育評価の実際と事例分析,教育心理学,阿波学など)において,これらの趣旨のもとで授業を展開しています。

これらの教育研究活動を通して,自ら学ぶ意欲をもち,他者の視点に立つこともできる,賢さと優しさを兼ね備えた真の意味での知性の育成を目指しています。子供たちをこれからの社会を生き抜く人間として成長させるために,資質・能力の「三つの柱」をバランスよく育み,「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業を構想しています。次の時代を創る子供たちに求められる資質・能力とは何か,どのように育み評価するのかについて,現職教員の皆さんと一緒に考えています。

当研究室の教育・研究内容や入学試験に関する質問は,担当教員宛にメールでお送りください。誠意をもって回答させていただきます。研究室訪問も,随時受け付けています。

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研究課題の具体例

動機づけやメタ認知といった学習者の心理についての研究を行い,社会的構成主義の立場から,学習者理解に根ざした授業,人間形成に資する教育を探究しています。具体的には,次のような研究課題が考えられます。

  • 読書,芸術鑑賞,創作などの文化的活動が心の発達に与える影響
  • 学習意欲の向上,協同的な学びの促進,児童・生徒が安心して学べる環境づくり
  • 学習における自律的な動機づけとメタ認知の役割-自己調整学習- 
  • 習得した知識・技能を他者と協調しながら活用することをめざす「新しい学び」 
  • 上記についての年齢差・個人差・文化差,それをふまえた教育プログラム 
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その他の特徴

  1. 現職教員の学びをさまざまな形で支援します。
  2. 知性と感性を磨き,心を癒す活動として,希望者と俳句会を行なっています。
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