鳴門教育大学 自己評価結果報告書(伊藤 陽介) 2004年度~


2006年度以降については,鳴門教育大学のWebページをご参照ください。


2005年度

〔教育活動〕

大学院では,情報科学研究,画像情報処理研究等を担当している。両授業科目とも情報科学と情報技術を中心とする専門的な内容を取り扱い,理論的な側面から講義を展開しつつ,実習等を交えながら理解の促進を図った。さらに,受講生が情報科学に関する調査・研究した成果を発表し,互いに議論することによって,専門的な知識・技術の理解を深めた。

学部では,情報技術基礎,情報技術及びソフトウェア演習等を担当している。これらの授業科目では,情報に関する理論的な背景や仕組みを重点的に取り扱うとともに,情報機器・ソフトウェアの活用方法を知るような授業構成とした。情報技術基礎では,受講生2~3名に1台のパーソナルコンピュータを部品から組立て,2種類のOSをインストールする実習を行いつつ,情報に関する基礎的な知識を教授した。情報技術では,基礎的な情報科学の内容から情報システム,セキュリティ対策について講義し,Linuxサーバと複数台のクライアントPCをネットワーク接続し,基本的な情報システムの構築方法に関する実習を行い理解を深める工夫をした。ソフトウェア演習では,予備知識の異なる受講生に柔軟に対応するため,個別に設定した課題を解決するプログラム,説明資料及び質疑応答に基づいて理解度を評価した。

〔研究活動〕

リモートセンシング,ロボットを用いた情報技術教育,学校における情報環境に関する研究を行っている。リモートセンシングでは,航空機に搭載されたに多偏波合成開口レーダ(Pi-SAR)よって観測されたデータを研究対象とし,位相と偏波情報を用いた地表面と水面の特徴的な情報抽出方法に関する研究を行っている。また,情報技術教育の領域では,四足歩行型,軌道型及び組立分解可能なロボットを題材として「プログラムと計測・制御」に関連する授業開発を行い,附属中学校と工業高校において指導学生の行った授業を指導した。

《研究論文》

《学会発表等》

〔学会・社会活動〕


2004年度

〔教育活動〕

大学院では,情報科学研究,画像情報処理研究等を,学部では,情報技術,ソフトウェア演習,情報ネットワーク演習,情報技術基礎等を担当している。大学院では,教員に必要とされる情報に関する専門的な内容を講義するとともに,授業内容に則った小課題について受講生が調査・研究した結果を個別に発表し,互いに議論する場を設け切磋琢磨することを目指した。さらに,理論的な情報処理方法をソフトウェアとして具体的に構成し,その実行結果を観察する実習を通じて理解を促進する工夫をした。

学部では,中学校技術免許の情報分野に加え,高等学校情報免許に対応した専門科目を通じて,学校教育で実施されている情報に関する内容を教えるために必要とされる基礎的な知識を教授している。特に,情報技術に関連する項目では,理論的な背景や仕組みを重点的に取り扱うとともに,情報機器・ソフトウェアの活用方法を知るような授業構成とした。ソフトウェア演習では,予備知識の異なる学生に柔軟に対応するため,個別に設定した課題のプログラム,説明資料及び質疑応答に基づいて理解度を評価した。

〔研究活動〕

リモートセンシング,ロボットを用いた情報技術教育,学校における情報環境に関する研究を行っている。リモートセンシングでは,航空機に搭載されたに多偏波合成開口レーダ(Pi-SAR)よって観測されたデータを研究対象とし,位相と偏波情報を用いた地表面の特徴的な情報抽出方法に関する研究を行っている。また,情報技術教育の領域では,四足歩行型と組立分解可能なロボットを題材として「プログラムと計測・制御」に関連する授業開発を行い,附属中学校において指導学生の行った授業を延べ34時間指導した。学校における情報環境に関する研究では,タイ王国教育用情報技術開発能力向上プロジェクト(JICA)に短期派遣専門家として携わり,在タイ延べ21日間を通じて安全性を考慮した学校教育用情報システムを提案し,それに関する教員用研修コースを構築した。

《研究論文》

《学会発表等》

〔学会・社会活動〕


鳴門教育大学 年次報告書(伊藤 陽介) 2001年度~2003年度


2003年度

〔教育活動〕

大学院では「情報科学研究」等を担当した。情報科学の対象を自然情報と人工情報の両者を包含して処理,管理,伝達する機能の解明とその有効利用の方法を探る学問と考え,知能情報処理,ディジタル画像処理を題材として情報科学の理論的な背景と様々な応用例を示し,多岐にわたる情報科学を理解するための素養を身に付けることに重点をおいて授業を進めた。「プログラミング演習」では,C++によるオブジェクト指向プログラミングの習得を目的として,ロボット制御を題材として,足や頭を動かし,内蔵ビデオカメラによる物体認識を行った。

学部では「情報技術基礎(実習を含む。)」等を担当した。この科目では,予備知識を必要とする内容を避け,できるだけ情報技術に対して親しみを覚えてもらえるように講義とPC組立実習,OS操作を取り混ぜ,教官2名によるチームティーチングを行なった。「ソフトウェア演習(実習を含む。)」では,プログラミング言語C++を習得することを目的とし,与えられた課題を解決するプログラムを作成する演習を行った。CD-ROM起動型Linux(無償版)を用いて学生所有のノートPCを使って演習を行ったため,自由度の高い課題を設定することができた。今後,学生間で活発な討論ができるような題材を選び授業を構成したい。

〔研究活動〕

リモートセンシング,ロボットを用いた情報技術教育,学校における情報環境に関する研究を行っている。リモートセンシングでは,人工衛星や航空機に搭載されたに合成開口レーダ(SAR)よって観測されたデータを研究対象とし,位相と偏波情報を用いた地表面の特徴的な情報抽出方法に関する研究を行っている。また,情報技術教育の領域では,ペット型並びに組立分解可能なロボットを題材として「プログラムと計測・制御」に関連する授業開発を行い,附属中学校において指導学生とともに延べ24時間授業実践した。学校における情報環境に関する研究では,タイ王国教育用情報技術開発能力向上プロジェクト(JICA)に短期派遣専門家として携わり,在タイ延べ35日間,本学受入研修(2ヶ月)を通じて,安全性を考慮した学校教育用情報システムを提案し,それに関する教員用研修コースを構築した。

《研究論文》

《学会発表等》

〔学会・社会活動〕


2002年度

〔教育活動〕

大学院では,「情報科学研究」と「同演習」を担当した。情報科学の対象を自然情報と人工情報の両者を包含して処理,管理,伝達する機能の解明とその有効利用の方法を探る学問と考え,前者の科目では,特にディジタル画像処理を題材として情報科学の理論的な背景と様々な応用例を示し,多岐にわたる情報科学を理解するための素養を身に付けることに重点をおいて授業を進めた。後者の演習では,設定された課題を解決するためのプログラムを各自が作成し,解決手段とプログラムの構成等について発表・討論する形式とした。演習では,Windows上で動作するアプリケーションを作成するためVisual C++によるオブジェクト指向プログラミングを実習し,各自が考案した課題を解決するためのアプリケーションを作成した。今度は,より活発な討論ができるように授業を構成したい。

学部では,「情報技術基礎(実習を含む。)」,「情報処理演習」,「技術と社会」等を担当した。学部1年次生を対象とする科目である「情報技術基礎」では,予備知識を必要とする内容を避け,できるだけ情報技術に対して親しみを覚えてもらえるように講義と実習を取り混ぜ,教官2名によるチームティーチングを行なった。パーソナルコンピュータの構成部品を3式準備し,組み立て実習を通じて基礎的な情報技術について講義する形式とした。LinuxとWindowsを選択的に起動可能なマルチOS環境を構築し,Linuxによるインターネット用サーバを作成し,動作を一般開放端末から確認した。「情報処理演習」では,プログラミング言語C++を習得することを目的とし,前半でアルゴリズムや文法を解説し,後半は各自が課題を考案し,それを解決するプログラムを作成するという演習をLinuxを用いて行ない,プロジェクタによるプレゼンテーションを学生が個別にした。

一方,教養科目である「技術と社会」では,多様なコースの学生が受講していることに配慮し,すべての授業時間においてプロジェクタを活用したビジュアルな授業形式とし,写真や図を多用して説明することで情報技術と社会との関連性について興味・関心を高めることに重点をおいた。毎回授業終了前5分間で予め配布した講義受講記録に「まとめ」と「質問内容・わかりにくい点」等を記入させ,回収後すべての講義受講記録に所見を記入し,次の授業時間に返却するというフィードバックを行い,説明不足な点を補うように授業を展開した。

〔研究活動〕

画像処理と知能情報科学に関する研究を行っている。画像処理では,主に人工衛星リモートセンシングによって取得されたデータを取り扱い,合成開口レーダ(SAR)による観測データから位相情報を保存した精密画像再生処理に必要な2次元周波数空間フィルタ,及び,干渉SAR処理方法に関する研究を行っている。本研究の応用として独立行政法人消防研究所地震防災研究室と共同で,地震による建物被害把握のためのモデル化に関する研究を行っている。知能情報科学の分野では,競合型ニューラルネットワークと自己組織化マップによるカテゴリ分類法に適応した学習方法の研究を行っている。また,知能情報科学の応用を考慮したロボット制御による情報技術教育・学習等の研究を行なっている。

《研究論文》

《学会発表等》

〔学会・社会活動〕


2001年度

〔教育活動〕

大学院では,「情報科学研究」と「同演習」を担当した。情報科学の対象を自然情報と人工情報の両者を包含して処理,管理,伝達する機能の解明とその有効利用の方法を探る学問と考え,前者の科目では,特にディジタル画像処理を題材として情報科学の理論的な背景と様々な応用例を示し,多岐にわたる情報科学を理解するための素養を身に付けることに重点をおいて授業を進めた。後者の演習では,設定された課題を解決するためのプログラムを各自が作成し,解決手段とプログラムの構成等について発表・討論する形式とした。授業時間中におけるプログラム作成等の作業を避け,議論する時間を大切にした。今度は,自発的に課題を考案し活発な討論ができるように授業を構成したい。

学部では,「情報技術基礎(実習を含む。)」と「技術と社会」を担当した。学部1年次生を対象とする科目である「情報技術基礎」では,予備知識を必要とする内容を避け,できるだけ情報技術に対して親しみを覚えてもらえるように講義と実習を取り混ぜた。パーソナルコンピュータの構成部品を2式準備し,組み立て実習を通じて基礎的な情報技術について講義する形式とした。複数のオペレーティングシステム(OS)を一つのコンピュータに設定するマルチOSとインターネット用サーバを構築し,学内の一般端末から利用実験を行うことによって本実習の成果を確認した。一方,教養科目である「技術と社会」では,様々な課程の学生が受講していることを配慮し,すべての授業時間において液晶プロジェクタを活用したビジュアルな授業形式とし,写真や図を多用して説明することで情報技術と社会との関連性について興味関心を持ってもらうことに重点をおいた。毎回の授業終了5分前より,予め配布した講義受講記録に「まとめ」と「質問内容・わかりにくい点」等を記入させた。その後,すべての講義受講記録に所見を記入し,次の授業時間に返却するというフィードバックを行い,関心の高いテーマを中心にして説明不足な点を補うように授業を展開することができた。

〔研究活動〕

画像処理と知能情報科学に関する研究を行っている。画像処理では,主に人工衛星リモートセンシングによって取得されたデータを取り扱い,合成開口レーダ(SAR)による観測データから位相情報を保存した精密画像再生処理に必要な2次元周波数空間フィルタ,干渉SAR処理方法ならびにWWWサーバを用いた気象衛星画像の蓄積処理配信システムの構築に関する研究を行っている。知能情報科学の分野では,競合型ニューラルネットワークと自己組織化マップによるカテゴリ分類法に適応した学習方法の研究を行っている。また,本研究の応用として独立行政法人消防研究所地震防災研究室と共同で,地震による建物被害把握のためのモデル化に関する研究を行っている。

《著書》

《研究論文》

《学会発表等》


修正日:2010.03.31