社会科教育コース

院生によるコース・分野等紹介を、インタビュー形式で紹介しています。

※収録当時の所属で記載しています。

 

高度学校教育実践専攻
教科実践高度化系
言語・社会系教科実践高度化コース
社会科教育実践分野
古本 翔大さん
大阪経済法科大学 法学部出身
2021(令和3)年度入学

このコースには、地理・歴史分野や憲法・経済分野、授業力や学習評価など、様々な専門分野・研究分野を持つ先生方が在籍されています。入学前から「この分野で学びたい」と考えている方だけでなく、まだ研究分野を決めあぐねている方でも、入学時に各先生方から具体的な専門分野などを聞くことができる機会があるため、自分の研究について安心して方向性を決められると思います。

2022(令和4)年8月収録

  • 合格のための秘訣を教えてください。
  • 私は試験を受けるにあたって、まず過去問から取り組みましたが、試験では時事問題が扱われることが多く、過去問を解いていく中で、自分が世の中で起きていることに対しての知識が不足していることに気が付きました。それから、日々起きている国際問題・経済といった社会に関係するニュースから、コロナウイルスの影響で休館している水族館で、「ペンギンによる社会科見学が行われた」といったニュースまで、様々な報道を見るようになりました。好奇心を原動力として学習することは楽しく、試験対策だけではなく自分の力にもなったと感じます。また、自分が大学院に行きたいと思った理由を分析することが口述試験の対策になりました。「なぜ?」を突き詰めると自分では意識していなかった理由が出てくることも多いため、自覚している自分の思いや課題を増やすことで、口述試験にも安心して臨めるのではないでしょうか。
  • 大学院に進学した動機・きっかけは?
  • 元々、大学卒業に合わせて教員を目指すかを悩んでいたのですが、小学校の頃に担任を持っていただいた先生に相談したところ、「社会を教える先生になるなら社会人の経験をしてみるといい」とアドバイスをいただいたことをきっかけに社会人生活を経て進学しました。また、私自身勉強することの楽しさに気付いたのは社会人になってからで、かなり勉強することに対してのマイナスイメージが身についてしまってからでした。そこで「本来学習活動とは楽しいものだ」ということに早く気付くに越したことはないと感じ、大学院への進学を決意しました。
  • 入学しての本学の印象はどうでしたか?
  • 入学後、大学や周囲の環境を含めて自然が豊かで、大学院の生活・プライベートともに充実した生活を送ることができると感じました。鳴門教育大学に進学する前は都心部にいたため気づきませんでしたが、私にとって都心部でしかできない趣味や生活というものは少なく、四国の自然があるからこそ趣味としてキャンプや釣りを楽しめています。趣味や実生活の充実は人間的な魅力にもつながり、それが教師としての力にもなると思うので、とても学びやすい環境だという印象です。
  • おすすめ授業科目について教えてください。
  • 「初等社会」という授業がおすすめです。この授業では、生徒が学習するための教材として使われるようなゲームを作成してみることが課題として提示されます。例えば、ある土地を舞台にしてどのような作物を育てるかを選択しながら、農民として数年の生活を送るというものがありましたが、慣れていないこともあり、実際にこうしたゲームを通して生徒に学んでほしいことを伝えることは難しく、他ではできない貴重な体験ができると思います。
  • 教師を目指した理由について教えてください。
  • 教師を目指す理由の根底にあるのは、大学生の時にインターンシップで小学校へ行かせていただいたことだと思います。3週間のインターンシップも終わりに差し掛かるころに、よく話しかけてくれ、悩みを打ち明けてくれていた児童から「古本先生がもっと早く先生になってくれていたら、学校も楽しかったし嬉しかったのに」と言われ、もっと自分にできることがあったのではないかと悔やむとともに、小学校の教師になることで、楽しく学校へ来られる児童がいるかもしれないと考えたことが、自分の原点であり現在の原動力にもなっています。
 

       

古本さんの1年次前期(前半)の時間割(2021(令和3)年度)(※1)
時限
    初等国語科教育論    
    初等理科教育論 体育科教育論  
初等社会   フランス語Ⅰ 教育課程論 初等英語
生活       図画工作
特別活動指導論       初等英語科教育論
大学院授業科目
学部授業科目
その他

※1 学校教員養成プログラム受講生のため1年次は学部開設教職課程科目を履修。