学内説明会
平成19年8月1日(水),全学教職員を対象とした学内説明会が開催された。
この説明会の中で,平成18年度の特色GPに採択されたプログラム「教育実践の省察力をもつ教員養成−教育実
践力自己開発・評価システムを組み込んだ教員養成コア・カリキュラムの展開を通して−」の進捗状況について,
特色GP実行委員長より報告がなされた。

<授業実践力評価スタンダード(鳴門スタンダード)>
 開発経緯について
 @ 「授業実践力評価スタンダード(鳴門スタンダード)」の目的についての共通理解。
 A 先行していた社会科の評価スタンダードをたたき台に,「授業構想力」「授業展開力」「授業評価力」から,各
    教科で作成。
 B それをもとに議論し,「授業構想力」は,教科独自性を重視するが,「授業展開力」「授業評価力」は,通教科
    のものとして作成。
 C 「授業実践力評価スタンダード(鳴門スタンダード)」のレベルを第一段階から第三段階とし,それぞれの段階
    内容を次のように設定。
    第一段階・・・学部3年コア科目「初等中等教科教育実践V」終了時(教育実習開始時まで)に到達している
             ことを求める実践力の段階。
    第二段階・・・学部卒業時(初任者研修開始時まで)に到達していることを求める実践力の段階。
    第三段階・・・学部卒業以降,10年経験者研修時までにその形成を期待する実践力の段階。
 
 「授業実践力評価スタンダード(鳴門スタンダード)」の表記上の共通理解について
 スタンダード文中においての用語の統一/変更,記述の工夫/統合などの詳細説明。
 
 今後の課題について
 @ 「授業実践力評価スタンダード(鳴門スタンダード)」における段階内容の記述の仕方について,実践の蓄積・
    反省をふまえて検討していく。
 A 「授業展開力」「授業評価力」だけでなく,「授業構想力」についても,通教科のコアとなる段階内容を構想でき
    るのではないかということを検討課題とする。


<知の総合化ノート>
 昨年度平成18年11月「知の総合化ノート」用サーバを設置。約20名の教職員および院生,共同研究者をユー
 ザ登録し,試用した。
 平成19年度前期は,学部生・院生を対象とした利用説明会を6回開催し,本格的にシステムの利用を開始した。
 現在の登録ユーザ数は1,369名(7月31日現在)。複数の授業において,システムが活用されている。
 
 今後の課題について

 @ ノートづくりの日常化・習慣化のためのできる限り多くの授業等における全学的な場づくりと環境整備。
 A ノートの記述内容の充実化のためのノートに対する教員の指導のあり方。
 B ノートの有効性の理解促進のための教育実習等における授業づくりや実践におけるノート活用等の場づくり。


<授業実践映像データベース>
 昨年度,システムを立ち上げ,複数の教員が,コンテンツの提供とシステムを活用した講義を行った。現在までの
 ところ,データベース化された実践は,25本。
 
 大学の講義における活用とコンテンツの拡充
 @ システムを利用する際のID・パスワードの配布,利用説明によるユーザの拡大。
 A システム改善のため,使用感についての意見を学生から聴取。
 B 付属校園実習での授業実践を撮影し,コンテンツとして利用することを依頼(現在約70名の学生が承諾済)。
 C 実習生だけでなく,優れた教員の実践映像についても蓄積(附属幼稚園がすでに有している豊富な実践映
    像も,映像データベース用に提供予定)。

<BACK>